マークシートリーダー関連の第4回は、ゼロ始まりの選択肢への対応 です。
マークシートの選択肢には「1」始まりと「0」始まりが存在します。教科「情報」の試験で使用されるマークシートは「0」始まりが標準?のようです。そこで自作のマークシートリーダー及びマークシートを、それぞれ選択肢「ゼロ(0)」始まりにも対応できるよう改良しました。
選択肢「ゼロ(0)」始まりに対応したマークシートリーダーはこちら からダウンロードできます。
Version 1.1.1は、選択肢のゼロ始まりに対応していますが、マークシートの種類の表示に誤りがあります。
Version 1.1.2で、マークシートの種類の表示の誤りを修正しました(数学->数学/情報)
追記(20240929)
当Blogで紹介してきた自作のデジタル採点プログラムを一つにまとめました。次のリンク先にその紹介とダウンロードリンクがあります。
筆者が作成したマークシートリーダーの詳しい使い方を紹介しています。
重要 MS_Reader の使用はあくまでも自己責任でお願いします。動作保証は一切ありません!
マークシートの読み取り速度をPython環境を組み込んで高速化します。
Python環境を組み込むとマークシートリーダーをさらに高速化できます。 重要 組み込みPython環境のご使用もあくまでも自己責任でお願いします。動作保証は一切ありません!
【もくじ】
1.教科「情報」用マークシートのダウンロード 2.選択肢ゼロ始まりの設定方法 3.重要!テンプレート作成時の注意事項 4.お願いとお断り
1.教科「情報」用マークシートのダウンロード
教科「情報」用マークシートはこちらからダウンロードできます。
追記(20240929)
上記リンク先でダウンロードできる「デジタル採点 All in One !」は、ここからダウンロードできる教科「情報」用マークシートも同梱しています。「デジタル採点 All in One !」には、マークシートリーダーの他、マークの読み取りを高速化するPython環境、手書き答案の採点プログラム、受験者に採点結果を通知する個票及び成績一覧表の作成プログラム、実際の採点現場で要請に応じて作成した各種のマークシート等を同梱しています。何の保証もサポートもありませんし、「All 自己責任でお願いします」という制約はありますが、すべて無料でお使いいただけます。
選択肢はゼロ始まりで、1設問あたり16個まで設定可能です。
ゼロ始まりで15まで、選択肢数16の教科「情報」用マークシート(Version 1)。 ダウンロードできるのは、これを改良した Version 2 です。
2.選択肢ゼロ始まりの設定方法
MS_Readerを起動すると、画面上部のパラメータ設定入力用コントロールの左側に、選択肢の開始番号を指定するComboBoxがあります。教科「情報」用のマークシートを読み取る場合は、ここに「0」を指定(∨マークをクリックして選択)してください。
教科「情報」用である場合、選択肢は「0」始まりを指定
3.重要!テンプレート作成時の注意事項
マークシート情報を記録するテンプレートを作成する際には、選択肢の枠幅を間違って設定しないよう、十分注意してください。指定は、次の図のように行ってください。
列枠そのものではなく、設問番号部分は含めずに、選択肢部分のみを指定してください。 指定する際は、左上の「⊥」マークから、右下の「T」マークまでの範囲をドラッグ します。
この枠の指定が何を意味するかと言うと、マーク読み取りの際、プログラムはまず、上で指定された範囲の「高さ」を行数で割って1行分を切り出し、次に「幅」を選択肢数で割ってマークを1つずつ切り出します。次の図のようなイメージです。
ですので、マークシートを作成する際は、このことを考慮して、各マークの幅と余白が均等になるように作成します。逆に言えば、各マークを上手く切り出せるように選択肢の枠幅を指定する必要があるわけです。
Wordで作成したマークシートの設問01欄の選択肢番号部分を範囲選択すると、 各マークの幅と余白が均等になっているか、どうか、確認することができます。
プログラムは、この切り出したマークの塗りつぶし面積を計算して、それが最大であるものを「マークあり」と判定しています。
各マーク間の余白も重要です。広すぎても、狭すぎても、判定に影響します。広すぎると計算が遅くなり、塗りつぶし面積の閾値の設定が難しくなります。逆に、狭すぎると大きめにマークされた場合、隣までマークしたことになり、複数マークの判定が出やすくなります。選択肢数が多くなると、どうしても各マーク間の余白は狭くなります。大きめにマークされた場合のことを考え、故意にマーク位置を変えて、どれくらいズレに強いか、試行してみました。
ちゃんと読めています!
上の図にある程度のズレであれば、プログラムは正しくマークを読み取れるようです。
もう少し、ズレ幅を大きくしてみました。
「99」は「複数マークあり」を意味します。
さすがに、ここまでズレると判定に影響します。しかし、完全な誤判定でなく、「複数マークあり」という判定なので、読み取り後のチェックで採点者の目視による判断が求められることになります(私はこの結果を見て、安心して使えると判断しました)。
マークシートの作り方については、MS_Readerの操作・設定マニュアルにも詳しい解説があります。オリジナルのマークシートを作られる際は、どうかそちらもご参照いただけますようお願い致します。
マニュアルはPDFです!
4.お願いとお断り
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