クルマとバイク」カテゴリーアーカイブ

1番が死んじゃった!

【もくじ】

1.1気筒、死んでる!
2.キャブクリーナーを吹く
3.1番復活!
4.まとめ
5.お願いとお断り

1.1気筒、死んでる!

ゼファー400のエンジン。ずっと元気だったんだけど・・・
今日、プリンタのインクを買いに行こうと思って、火を入れたら、なんか、音がヘンで、いつもならエンジンが暖まると「ドゥルルル」って軽快な連続音でアイドリングするのに、今日は「ルルル」がなくて、「ドゥル、ドゥル、ドゥル、ドゥル」って息切れしてる感じ。走り始めても、全然パワーの盛り上がりが感じられない・・・

(もしかして、1気筒死んでる?)

走れないわけじゃないけど、動けなくなってからでは手遅れになるし、ケータイも家に置いてきた。とりあえずUターンして自宅に戻り、エンジンをかけたまま、赤外線温度計でマフラーの温度を測ってみる。

4番(なんとなく測りやすいから)を最初に計測。エンジンとマフラーの接合部で200℃以上、その少し下でも150℃くらいある。とても素手では触れない。

3番も、2番も、同様。でも1番は・・・

エンジンとマフラーの接合部で75℃くらい、その少し下だと45℃くらい(写真撮ってないから説得力に欠けるけど)

ヤバイ。1番、間違いなく死んでる・・・。数km走って自宅へUターンしたから、周りから熱もらって、少しだけ暖まった・・・いや・・・調子が悪いのは、低回転の時だけで、ある程度回すと普通にフケてたような・・・そんな気もする。

・・・ってコトは、原因はもしかして、キャブのスロージェットの詰まり?

とりあえず、1番(バイクに乗った状態で見ていちばん左側の気筒)のプラグを外して、エンジンのフィンに押し当て、スタータースイッチを押してスパークすることを確認。

(大丈夫。火花は飛んでる・・・)

同時に、1番の気筒から元気よく空気が吹き出してくるのを掌に感じる。

(圧縮がないわけでもなさそう・・・)

2、3、4番は元気で、1番もスパークするから、多分電装系のトラブルじゃない。
原因はおそらく、吸気系のどこか・・・

2.キャブクリーナーを吹く

エンジンの左後ろ側をよーく見ると、ナンか液体が流れたような跡も見える・・・。コレって、もしかしてキャブのオーバーフローの跡? 気づかないうちに、また、起きてた?

とりあえず、エアクリーナーを取り外して吸気口を見てみよう。いつか、キャブがオーバーフローした時は、漏れたガソリンがたまってた・・・。

シートを外し、タンクを止めているネジ2本を外し、給油ホースを慎重に抜いて、タンクを外す。ガソリンを給油したばかりだからかなり重たい。傷つけないように、そっとカーペット(廃品をバイク用に使用)の上へ移動。で、さらにタンクを固定するためのステーを外す(このステーがあるとエアクリーナーを入れるケースのカバーが脱着できない)。

ステーを外した後、エアクリーナーケースのカバーを外して、2年前に交換したエアクリーナーと久しぶりにご対面。湿式でまだしっとりしていて、表面にほんの少しだけ埃が付いてる。ついでだから埃を払う。とりあえず、エアクリーナーはキレイになった。

LEDライトを点灯し、エアクリーナーの装着口から1番のキャブの吸気口を覗き見る。

(ガソリンは漏れてないみたい・・・)

さて、どうするか?

いちばん、イイのは、このままキャブを外して、分解・洗浄することだ。エイプ100の単気筒のキャブならやったことがあるんだけど・・・。ゼファー400の4連キャブレターは外したことはあっても、バラしたことはない。自信はまるでないけど、やるなら新品のガスケットを用意したり、それなりの準備が必要だ。素直にバイク屋さんへ、もって行こうか・・・。

(でも、せっかくここまでバラしたから、キャブレタークリーナー吹いてみようか?)

ガレージの工具箱の隣に、メンテナンス用の各種スプレー缶を並べてあるんだけど、確かその中に買い置き未使用のキャブレタークリーナーが1個あったはずだ。いつか、キャブがオーバーフローしたとき、ガソリン抜いて、給油ホースにクリーナー繋いでキャブ内にクリーナー液を噴射。しばらく放置し、さらにクリーナー液を追加(噴射)して、キャブレター内部の汚れを含んだクリーナー液を排出。これを数回繰り返したら、オーバーフローしなくなったことがあって、あの時、使わなかった残りの1缶をとっておいたんだ。

注意! 上の方法で僕のバイクのオーバーフローが直ったことは事実ですが、正しい修理方法ではありません。絶対に真似しないでください。

ガソリンの通り道が詰まってるんじゃなくて、空気の通り道が詰まってるなら、もしかしたらキャブレタークリーナー吹いたら直るかも・・・。このまま、何にもしないで元に戻すよりはいい・・・。

エンジンをかけて、バイクの左側に立ち、右手じゃなく(通常と逆の)左手でアクセルを少し開けながら、右手に持ったキャブレタークリーナーのスプレー缶のノズルを1番の吸気口に向けて、泡状のクリーニング液を噴射する。燃料じゃないから、当然、回転は落ちる。その分だけアクセルを回してエンジンを吹かす。マフラーからは大量の白煙が・・・。事情を知らない人が見たらエンジンが壊れているとしか思えないんじゃないか?

ついでに2、3、4番の吸気口にもクリーニング液を噴射。祈るような気持ちでしばらく放置して、2回、3回と繰り返す。最後に、エアクリーナーケースの底に残って溜まったクリーニング液をきれいにふき取って、清掃完了。

結果は、走ればわかる。エアクリーナーをセットしてカバーを被せ、3箇所ねじ止め。タンクのステーを付けて、タンクを装着、給油ホース等を元通りに接続。

シートを装着しようとして、ふとシートをとめる金具の可動部のあちこちにまるで油分がないことに気づく。ついでだから多目的潤滑剤のスプレー缶を持ってきて、少しずつ潤滑剤を吹きかける。それから可動部を動かして、潤滑剤をなじませる・・・。

なんだか必要以上に可動部が動く気が・・・。よく見るとシートを外すためのキー差込口自体がグラグラしてる。(なんで?)と思い、キー差込口の部品とバイクの接合部を見ると、2本あるネジがどちらも5ミリくらい緩んでる。これもついでに直す。正直、キャブの不具合の原因がどこにあるのか、それはまったくわからないけれど、こっちはネジを増し締めするだけだから簡単だ。1番のトラブルが直ったかどうかはわからないけれど、この不具合に気づいて直せただけでも、今回、キャブレタークリーナーを使った価値があったと思えてくる。あとは、エンジンが元気よく廻ってくれれば・・・。

3.1番復活!

ウェスの上に並べて置いたネジ類が全部元の場所へ戻ったことを、ウェスを眺めて確認。シートを装着して、エンジンをかけてみる。

「ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル」

聴きなれた、いつも通りの音だ。もしかして・・・、信じられないけど、直った?

祈るような気持ちで空ぶかし。

「フォーン!」

回転計の針は気持ちよくフケ上がる。回転の落ちもイイ。早速、乗って確認。

アクセルを開けた分だけ、思い通りに加速する。

家の近くをグルっと一周。自宅に帰って、赤外線温度計でエンジンとマフラーの接合部の温度を計測。今度は1番から4番まで、全部200℃以上になってる。

やったー! なおったー☆

この後、本来の目的だったプリンタのインクを買いに10kmくらい走ったけど、何の問題もなくエンジンは気持ちよく回る、1番は完全復活した模様。本当の原因は何だったのか、皆目わからないけれど、キャブレタークリーナーを吹いて直ったから、空気系の通り道のどこかが詰まっていたのかな? みたいな・・・

追記(20231029)

エンジンは復活したから、状況的には問題は解決。OK!なんだけれど、燃料系もキレイにしたくなって、雨の日曜日に次の作業を実行。ただし、これがメンテナンス方法として正しいか、どうか・・・と言えば、間違いなく「間違い」な気が。でも、どうしてもやってみたくなって、自己責任でやったことなので、こちらも絶対に真似しないでください。

では、ナニをしたかというと「使い残りのキャブレタークリーナーをガソリンに混ぜてキャブ内を通過させ、多少なりとも燃料系を洗浄した気になりたい」という作業。

「満タンのガソリンタンクにキャブレタークリーナーを1缶全部噴射、燃料系の汚れをゆっくり落とす」という記事がWebにあり、雨でほかにすることもなかったし、これをやってみようか・・・と思ったのです(もちろん、結果は自己責任で)。

ただ、キャブレタークリーナーは先の作業で半分くらい使ってしまい、かつ、ガソリンタンクは満タン状態なので、このままWebにあった情報を適用しても効果が薄い気がしたことと、ガソリン使いたくても外は雨で、ガソリンを減らすためだけに走る気がしなかった等々の理由から、バイクからガソリンタンクを外し、ペットボトルにタンクから抜いたガソリンを入れ、エンジンがギリギリ回るくらいの濃さでキャブレタークリーナーを相当量混ぜ、エンジンを始動、ペットボトルに入れた燃料がなくなるまでアクセルを開閉してガソリンの流量を変化させつつ、エンジンを回転させれば、クリーナーが溜まった汚れを溶かすと同時に、燃料が流れる勢いそのもので燃料系を多少なりとも洗浄できるのではないかと・・・

まず、ペットボトルのキャップ(PEだから耐ガソリン性あり)にドリルでフューエルホースと同じ径の穴を開けて、たまたまあった同じポリエチレン製のフィルターを装着したフューエルホースを通し、1.5Lのペットボトルにこのキャップを被せて、今回の清掃作業専用のガソリンタンクを製作。

フィルター下部の出っ張りがフューエルホースの内径を押し広げ、ペットボトルキャップと密着してガソリンが漏れないことを期待したが、ちょっと無理だったようで、試してみるとガソリンがわずかながらも漏れてしまう・・・。やっぱり、水とは全然違って、ガソリンの粘性ってすごく小さいんだなーって。あらためて実感。ガソリン、恐るべし。

(絶対に、引火しないように。細心の注意を払って・・・作業しなきゃ)

対応策として、キャップの外側にビニールテープを巻いてキャップとフューエルホースを一体化させ、ガソリンが漏れないようにする。

ここで心配したのは、キャップから染み出したガソリンで溶けたビニールテープの「糊」が、どれくらい燃料に混入し、キャブ内に流れ込むのか・・・ということ。実際の程はわからないけれど、いったんペットボトル外に染み出たガソリンだから、ほとんど影響はなかろーと勝手に判断。作業を進める・・・

ペットボトル側のフューエルホースと、バイクのキャブレターに繋がっているフューエルホースをどう接続するかも(やったことないから)ここで大問題化。大いに悩む。

手持ちの物品で何かないかといろいろ探してみたが、径がやや小さかったり、材質が不明で耐ガソリン性が心配だったり・・・、あれもダメ、これもダメ、そうこうしているうちに、なんか、以前、そういう目的用の「部品」を近くのホームセンター内で見たことがあるような気がしたので、家のすぐ近くのホームセンターへ直行。店内をウロウロするうちに径7mmのエア配管用の「ホース継手」を発見。(あったー! コレだ。コレだ。) 見た感じ真鍮製(?)なので耐ガソリン性に問題はない。即、購入する。

バイクからガソリンタンクを外し、キャブレター側のフューエルホースを、今、購入してきたホース継手でペットボトル側のフューエルホースに接続。ガソリンタンクから50ccくらいガソリンを抜いてペットボトルに入れ、エンジンを始動する。

ガソリンを入れたペットボトルは、針金で三脚に吊り下げて、バイクの近くにセット。

外はどしゃ降りの雨。

エンジンをかけて、しばらく暖気(キャブ車だから、暖気しないとアクセルを開けられない・・・ってか、エンジンが冷えてるうちは、アクセルを開けても回転がついてこない。でも、それが楽しくて、うれしい。バイクに乗るのは休日Onlyだから、急いで発進する必要などさらさらない。エンジンを暖める時間そのものが休日らしくて、すごく楽しい)。数分後、頼りなかったアイドリング音が少しずつ力強い音に変化する。頃合い良し。油温計は低いままだけど、きっともう大丈夫。エンジンは暖まった。試しにアクセルを開けると、結構な勢いで、ペットボトル内の燃料が減ってゆく。

(こんなにガソリンが流れるんだ・・・)

心配になるほどの減り方だ(初めて見たけど)。とりあえず、キャブレタークリーナーをペットボトル内に噴射してガソリンに混ぜ、アクセルを開け続けてクリーナーを混入したガソリンがキャブレターを通過してエンジンに入ると回転にどのような変化が生まれるのか、検証する。

ペットボトル(内のクリーナーを混入した燃料)がカラになり、透明なフューエルホース内をエンジンに向かう燃料の油面はどんどん低くなる。やがて燃料がキャブレターに吸い込まれて行くと、思った通りアイドリングが不安定になる。慌ててアクセルを開け、4000回転くらいを維持する。エンジンはなんとか止まらずに、回り続けてくれる。相当濃くクリーナーを混ぜても、回転数を上げればエンジンは止まらないようだ。

次は自分的な本番だ。ペットボトル内に300cc程度ガソリンを追加。相当濃い量になったと思われるまでキャブレタークリーナーを思い切り、大量に噴射して、ガソリンに混ぜあわせる(量は申し訳ないけど、ホントに適当)。エンジンをかけ、アクセルを開けて、クリーナーを含んだ燃料がキャブレターを通過し、エンジンが爆発不調になったことを確認していったんエンジンを停止。キャブレター内の燃料通路の汚れが多少なりとも分解されてくれることを祈りながら、このまま15分ほど休憩。

15分後、(かかってくれー)と願いながらスターターボタンを押すと、調子悪そうな感じでエンジンが始動。アクセルを開けていないとエンジンは今にも止まりそう・・・。この状態でペットボトル内にさらにキャブレタークリーナーを追加噴射。油面が下がるのを眺めつつ、エンジンが停止しないようアクセルを開け続ける。

ガレージの外は結構激しい雨。ドアを解放して、バイクをバックさせて、直管マフラーのおしまいの部分だけガレージの外へ出し、排気ガスが屋外へ出るようにして作業してるから、一酸化炭素中毒にはならないと思うんだけど、ちょっと心配。

クリーナー成分を大量に含んだガソリンがキャブレターを通過、と同時にアクセルをさらに開け続けないと回転が維持できない状態に。エンジンを吹かして4000回転程度をなんとか維持しながら、燃料が尽きてエンジンが自然に停止するのを待つ。

フューエルホース内の油面が見えなくなってからも、キャブレター内には相当量の燃料があるようだ。なかなかエンジンが止まらない。アクセルを開けながら自然停止を待つこと、数十秒。ようやくエンジンが停止する。

これで燃料系がキレイになったか、どうか、まるで確信は持てないけれど、本人が「洗浄した気になる(?)」レベルのクリーニングが完了。

フューエルホース内の燃料が見えなくなったところでエンジンを停止し、キャブレター内にクリーナー成分を含んだガソリンを滞留させて数日間置いた方がさらによかったのかもしれないけど、ガスケットその他の部品への影響が心配で、敢えてそれはしなかった・・・

雨続きで走れなかったので、実際に走れたのは作業の二日後、エンジンはスターターボタンを押すのと同時に一発でかかり、暖気後は気持ちよく回るから、とりあえず、これでよかったのかなー、みたいな。もちろん、今日も、全気筒が生きてます!

4.まとめ

キャブレタークリーナーを直接吸気口へ向けて吹く形式の簡単なクリーニングで、1気筒死んでいたエンジンが直ることあるみたいだ。本当の原因は今でもわからないけれど。

5.お願いとお断り

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風を切ろう

ゼファー400のレストア動画を見た。

13編全部、最高だったけど。

何より胸に残ったのは・・・

「もう一度、風を切ろう・・・」って、言葉。

この言葉のほんとうは、二輪車乗りにしか、わからないんじゃないかな・・・

( いい言葉だな )って、

つい ・・・ 瞳がうるんでしまった。

ドキドキしながら

きらめく風の中・・・

初めてアクセルを開けた日・・・

僕は、まだ16歳だった・・・。

このレストア動画の中に・・・ そんなシーンは、1秒もないのに。

なぜか、懐かしい・・・風の匂いまで、僕は思い出せた・・・。

「必死だった」って、

レストアシリーズとは別の動画で、この動画の作者は、実にさりげなく語ってたけど、

こんなに「オートバイが好き」って、その気持ちが伝わってくる映像を・・・

僕は、これまでに、ほんとうに・・・ ほんとうに見たことがない。

もちろん、これからも、ないだろう。

そう、断言できるくらい、心が動いたから、言う。

しせい、てんにつうず。

相手が人でなく、それが「機械」であっても・・・ それはきっと同じ。

真心を伝えたい 相手が、人でなく、たとえ機械であったとしても、

伝えたい「想い」が、間違いなく、「ほんとう」なら・・・

嘘も、偽りもない、その「想い」に勝るものなんか、絶対にない。

だから、敬意を込めてその総集編へのリンクを、ここに貼ります。

ふみっちょさん。心から、本気で、ほんとうの、ありがとうです。

あなたの動画を見て、

オートバイに乗りたかった気持ちの原点を、僕は、思い出しました。

16歳だった・・・ 初めて、風を切った日の・・・

アクセルを開けた、あの一瞬の・・・記憶。

そう。あの瞬間から、僕は・・・ オートバイが大好きに・・・

そんな想いを抱きしめて、眠ったから・・・ かな・・・?

8月のある朝、目が覚めていちばん最初に思い出したのは・・・

まだ、バイクで行ったことのない、家のすぐ近くにある、大好きな場所だった。

何年も前から、クルマでは、何度も訪れた場所なのに、なぜか・・・

そこへは一度も、バイクで行ったことはなかった・・・。

( 今日のために、とっておいた? )

まぁ、いい。今、考えるのはよそう。

人生には、いろんな不思議があっていい。

きみと、そこへ行こう。

そう、風を切って。

何度も、何度も、ここで、近くの空港に降りる飛行機を数えた。
初めてここへきたきみは、はしゃいでるみたいに輝いて。

でも、33歳。

いっぱい、壊れたよな・・・

フロントフォークからのオイル漏れ
キャブレターのオーバーフロー

そうだ、コンビニへ入ろうとしたら
サイドスタンドが落ちてなかったこともあった。

ウインカーのプラスチックが経年劣化して、根本から折れたことも
リアショックのオイルが全部抜けたこともあった。

セルが廻らなくなったことも
ブレーキが噛んだことも

立ちゴケしてクラッチレバーを折ったり、
エンジンを傷つけたこともあった・・・

レバーは交換すればよかったけど
エンジンは、涙目になりながら、必死で磨いて再生したんだ・・・

そうだ

カムチェーンテンショナーの押しが足りなくなって
アクセル戻す度にエンジンからすごいガラガラ音が聞こえてきた時は
心が折れそうになったな・・・

やっとの思いで、一度も外したことがないキャブレターを外して・・・
取り出せたカムチェーンテンショナーは、Webで見た写真とは全然違う旧型で・・・
どうやって調整したらいいのか、
まったく、わからなかった。

自分でもなんとかなりそうな、C3型以降用(?)のテンショナーを手に入れて・・・
ノッチの押し込みを調整しながら・・・震える手で装着。
汗まみれになってキャブレターを元に戻し、
祈るような気持ちで、スターターボタンを押したんだ。

エンジンのガラガラ音が完全に消えた時は、天にも昇る心地だった。

でも、熱にさらされる場所は、どうしても酸化が進んで・・・

何度も磨いて、耐熱塗料を塗り直したマフラー。
それほど高温にならない後ろ部分は耐熱塗料でなくてもOKなことを
経験から知ったけど。

さすがに、エンジンに、それは通用せず・・・
オリジナルの塗装は、もうほとんど残ってない・・・。

みんな、サビとの戦いで、消えてしまった・・・

でも、まだ、走れるよね。

走れる限り、ふたりで、風を切ろう。

もうすぐ、秋だね。

ふたり、黄金色の風の中、

アクセルを開けて・・・

どこまでも、

そして、いつまでも・・・

風を切って・・・

走ろう☆

Lubricate the clutch wire

クラッチワイヤーのメンテナンス

バイクのクラッチレバーの付け根部分のグリスの汚れがひどくなってきた。
今日は時間もあることだし、クラッチレバー周辺をきれいに掃除しようか・・・と思った時、もう長いことクラッチワイヤーに注油してなかったことを思い出した。

清掃と注油。どうせならいっぺんにやってしまった方がいい。

そう思ってネットで検索すると専用の工具(ワイヤーインジェクター)を使わずに、でもムダなくスマートに注油する方法を発見。さっそく、やってみた。

買ってきたのはコレ!

で、専用工具(ワイヤーインジェクター)の代わりに用意したモノは、コレ!
(こっちは仕事でよく使うので、家に買い置きがたくさんあった)

チャック付きで、密封できることがポイントだそうです。(やってみて思いました。確かに!)
袋の大きさは幅50mm、高さ70mm、厚み0.08mmで強度が高いタイプ。
材質はポリプロピレン(PP)。

で、ケーブルのタイコ部分がギリ通過するよう、ポリ袋の右下をカットします(赤い点線部分)。失敗したくなかったので、最初は小さめに切って、取り外したケーブルのタイコ部分の大きさに合うよう、後から少しずつ穴を大きくしました。

赤の点線部分を小さめにカット

以下、ゼファー400での作業例です。
(他のバイクの場合、クラッチワイヤーをレバーから取り外す手順が異なります)

クラッチワイヤーの先端部分のタイコをクラッチレバーから外すため、クラッチレバーを前側に押して、アジャスタを「5」にセットします(5◀の状態)。こうすると、クラッチレバーが後ろに下がって、ケーブルのタイコ部分が外せる状態になるようです。

アジャスタを「5」にセット。

アジャスタの現在の状態を記録しておきます。ケーブルの交換ではないので、後からこの数値にセットすれば外す前の(=現在の)状態に戻るはずです。半クラッチの感覚(=レバーの握り代)は、アタマというより左手が覚えていますから、この数値は重要です。

現在の状態は「6mm」

ロックナットを弛めて、アジャスタを右へねじ込んで(写真のような状態)、クラッチレバーとロックナットとアジャスタの切り欠き(溝)とが一直線になるようにして、ケーブルを(写真の状態で向かって左へ)引っ張ると、アジャスタからアウターワイヤーのキャップ部分がうまいこと抜けてくれました(これで抜けない場合は、エンジン右側上のロックナットを弛めるんだそうです)。

アジャスタの回転が渋いのは、汚れたグリスに混じった砂?を噛んでいるためでした。
パーツクリーナーとナイロンブラシで清掃したらクルクルよく回るようになりました。

ワイヤーを外し、清掃した段階で、ケーブルの状態をチェックしました。サビやケバ立ち等はなく、30年前に買った時のままの純正ケーブルですが・・・ まだまだ大丈夫のようです。

ポリ袋にあけた穴にワイヤーケーブルのタイコ部分を通して、アウターワイヤーのキャップ部分がちょっと袋に入ったところで、穴の周囲にガムテープを巻き、ポリ袋とアウターワイヤーのキャップ部分を一体化させます。後でポリ袋に入れる潤滑油がすべてケーブル内へ流れ込むように、アウターワイヤーのキャップ部分をポリ袋内へ深く挿入しすぎないことがポイントです。

キャップ部分は浅く(少しだけ)ポリ袋に入れます。

ガムテープは、しっかりきつめに、2重巻きしました。

ここから潤滑油が漏れないことを祈ります・・・

流れ出た潤滑油を受ける、使い古した布をエンジンの上に用意します。

ポリ袋に潤滑油を注入します(見た感じで2~3ccくらい?)。注入後はポリ袋のチャックをしっかり閉じます。購入してきた潤滑油は発泡性で、ポリ袋がどんどん膨らみ、このガスの圧力で注油がスムーズに行われました。

潤滑油がすべてケーブル内に入るよう、ポリ袋の傾きを調整しながら作業しました。

途中、ガスの圧力が高まり、ポリ袋がパンパンになってチャックが開いてしまうかと思われたので、片手でチャック部分を押さえ、密閉状態を保ちました。

この後、ポリ袋はさらに膨らんだのでチャック部分全体を押さえました。

およそ1分後、注入した潤滑油が反対側から出てきました。

潤滑油は、初めから茶色だったので、これはアウターケーブル内の汚れではありません。

またとないチャンスですから、クラッチレバーと、その周辺もキレイに清掃しました。パーツクリーナーを吹いて、古いグリスを洗浄液で洗い流し、クラッチワイヤーの通り道をきれいにしました。結果、バイクは確かにキレイになりましたが、古いグリス混じりの洗浄液の跳ね返りが大量に飛び散って、服のあちこちに黒いシミが・・・。

早く脱いで、洗剤に漬けて、なんとか処置しないと・・・
彼女に叱られる・・・

写真に撮るとあちこち塗装が剥げていて、あらためて古いバイクだなーと思います。
このバイクを買ったとき、僕はまだ22歳だった・・・。

新しいグリスを塗って、クラッチワイヤーを元通りにセットします。

30分程度で作業は完了しました。

作業後、クラッチは思ったほど軽くはならず、むしろ、操作感の違い・・・今までのなんとなく「モッサリ」した感じから、元気溌剌とした感じに・・・ の方が印象に残りました。

服は汚れたけど、おもしろかったー☆

まとめ

(1)クラッチワイヤーへの注油は専用工具がなくても行える。
(2)ポリ袋は厚めを使用、発泡性の潤滑油を注入すると効率よく作業できる。
(3)パーツクリーナーの洗浄液の跳ね返りを浴びてもよい服装で作業する。

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My z33 with 20 inch wheels

My Z33 Version ST

ガレージで眠ってた深リムの20インチホイールを、この夏、久しぶりに履いた。
丸2年履いてた純正の18インチ(後期型)に噛ましてたワイトレ・・・
言いたくない理由で壊しちゃったから、なんだけど・・・。

走れない道や、入れない店があっても、20インチは別格だ。
フロント235/30、リア255/30だから、スペーサーなしでツライチに決まる。
車高短なんて、もう死語なんだろうけれど、笑いたいヤツは笑え。
やっぱり、コレがいい。
もし、今、苦手なものがあるとすれば、それは、路面のキャッツアイだけだ。

ずっと気になっていたフロント側を、今までより1cm下げた。

車輪止めを噛まし、覚悟をきめてジャッキアップ。
タイヤを外し、ホイールハウスに潜り込んで(今、地震 来るなよって祈りながら)、
車高調のネジ部分をナイロンブラシでキレイに掃除して・・・
固く締まっているロアブラケットのロックシートを舐めないように弛めて、
車高を下げたい分だけ、そうミリ単位で、このロックシートを上げておく。
次に、その上側のスプリングシートを時計回りに回転させて、
一緒にまわるショック本体を、ロアブラケット内に落とし込んでいく・・・。

この作業をする度に、必ず、思う。

オレはバカなんじゃないか・・・

自己満足のための、わずか1cm。

センターコンソールには、スクリーンが2つ、縦に並ぶ。
ここから見える風景が、たまらなく好きだ。

ここから先は・・・ もし、よかったら、
リンク先の音源、聴きながら読んでもらえないかな?

うん。今は、もう、古いクルマさ・・・
欧米なら、NISSAN 350Z って呼ぶのかな・・・。
日本では、FAIRLADY.
そう、フェアレディ Z33.

カタログで初めて見た・・・、あの日から
恋焦がれた、コックピット。

バケットシートに身を沈めて・・・
ステアリングを握る時は、いつも瞳を閉じてしまう。

・・・

FAIRLADY・・・
君が見える気がするんだ・・・。

バイクを眺めてるシーンを別にすれば・・・
こんなに、ドキドキする、空間はここしかない。

そうさ・・・ 僕のいちばん、好きな場所。

出会った、あの日から、変わらない
バケットシートの香り・・・

My FAIRLADY

z33。

きみが機械だなんて、僕には思えない・・・

RZ34は見たこともないし、z34には興味がない。

z33が好きだ。

死ぬまで、大好きだ。

燃費も最高さ☆
3.5Lのエンジン、気持ちよく回して、これだけ走れば上等でしょう?

6MTだけど・・・
気持ちよく走れるのは、3速まで。

一般道で、VQ35DE エンジンのトルクを楽しむには、3速が限界じゃないかな・・・。

でも・・・、こんなに凄いエンジンが市販されてる、この国が・・・好きだ。
この国に生まれて、ほんとうに、よかった・・・。

グラマラスなリアビュー。マフラーは柿本改。

トランク部分の造形は、『美しい』の一言に尽きて。
このかたちに決まるまで、どれほどの葛藤があったことだろう・・・。

最高のデザインじゃないか。

きみの名は、フェアレディ

美しい お嬢さん

なんて、いい、響きなんだろう。

僕の・・・最後の1台。

My FAIRLADY

僕の z33。

約束だよ・・・

お互いの命、ある限り・・・

きみと、いつも。

そう、 いつまでも・・・

走ろう!

タンデム・シート

2023年3月31日(金)、僕は自由になった。

だったら、4月1日(土)は、

どこへ行こうか・・・
何をしようか・・・

先週の終末は、雨だった。
今週末、この地域は・・・晴れの予報だ。
それなら土曜日の、いちばん、は・・・ 16歳の頃から決まってる。

ずっと雨だったから、止まったままの・・・
ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト・・・ インライン4。
そうだ。僕の空冷四気筒DOHCエンジンに、火を入れよう。

右のリアショックからは、オイルが漏れてる・・・
30年モノだもの、壊れないほうが不思議。

空冷の四気筒エンジンが、当たり前に存在した時代があったことを、
聞き伝えではなく、原体験として語れるのは・・
もしかして、僕らの世代が・・・最後、なんじゃないか・・・?

30年を・・・さらに越えて、時はこんなに流れても・・・
きみの見た目は、なんにも、変わらない。

初めて出会った、あの日のままさ・・・。
タンクも、それから、エンジンも、まだ輝きを残してる。

でも、お互い、年齢を重ねた・・・。
ウソだろって・・・本気で、思うよ。
出会って、もう、30年・・・。

燃料チャージはキャブレターだから、駆けだすには十分な暖気運転が必要だし、
例え、オイルが熱くなっても、今はもう、1万回転以上は怖くて回せない・・・

きみを壊したくない気持ちは、もちろん、本当だけど。
僕も、もう、若くないんだ。身体がエンジンの回転数に追いつかない・・・
いつも、動きが一瞬遅れるのを感じる・・・それも、本当なんだ・・・。

僕だけの偏見かな?
きみが大好きな理由さ・・・

キャブレター吸気のエンジンには・・・、うまく言葉に出来ないんだけれど、
インジェクター仕様のエンジンには絶対にない、楽しさ があるんだ。
チョークを引いて、掛けるエンジンなんて・・・
もしかしたら今は、知らない人のほうが、多いんじゃないか。

「掛かるかな・・・?」って、スターターを廻す度に感じる、ドキドキ感。
そして、掛かった瞬間の、言葉にできない・・・うれしさ。

きみのエンジンに、もし、キックペダルがあったら、
エンジンを掛ける度に・・・僕は泣き崩れていた・・・かも、しれない。

こんなに好きなのに、
もう二度とラインアップされることのない・・・
空冷四気筒DOHCエンジン。

・・・だから、僕は、繰り返してしまう。

きみへの想いと、
過去と、
現在とが、
交差する時を。

雨の日に、火酒を片手に、これまでにいったい何時間・・・
きみのエンジンを眺めたことだろう。

晴れた日には、16歳だった・・・、あの日に還って。
きみのエンジンの咆哮を、何度、たまらない想いで・・・聴いたことだろう。

お互いに年齢を重ねた・・・だから、スライダーもありかな・・・って

こんなに美しい機械を、僕は他に知らない。
これを造ったひとは、いったい、どんなひとなんだろう。

焼けたオイルの匂いが好き

憧れてたんだ・・・

『あいつとララバイ』の研二くんの駆る『Z2』に・・・

僕のは・・・1990年2月発売の KAWASAKI ZEP400 Type C2。
オリジナルのメーターはC3以降のと違って、砲弾型じゃなかったから、
SUZUKIのバンディットのを、無理やり、くっつけた。
心配した車検も、このままで、通った!

正直、C3以降のオリジナルよりインパクトがあるんじゃないかな?
このメーター。あんまりないでしょう?
白い文字盤と、オレンジの指針の組み合わせが、好きなんだ。

別の日のスナップ。オイルが漏れていたリアショックをオーリンズに交換。

ミラーも角ばったノーマルのじゃなくて、
丸いZ2タイプのショートミラーに変えた。
おかげで、後ろは、なぁーんにも見えなくなったけど、気にしてない。
昔は、右側だけ付けてたけど・・・、規則では左もないとダメみたいだ・・・。

ウインカーは、オリジナルのはプラスチックが劣化して折れちゃったから、
一昨年、ずっと憧れてた・・・、小さなヨーロピアンタイプのに、替えた。

ステップは、BEET 工業の『スーパーバンク・バックステップ』
ノーマルのは、おとなしすぎたから、ステップ位置を少し後ろ、少し、上へ変えた。
タンデムステップが付くのが、うれしかった・・・。

彼女は、真夜中に一度だけ、乗ってくれた。
あれからタンデムは1回もしてないけど・・・。

ずっとセパレートだった・・・ハンドル。
取り回しと、何より車検がたいへんだから、今はノーマルに戻した。
あの頃は毎週末、上野のバイク街に、通いつめて、夢に見たカタチを探したんだ。

セパレート・ハンドルにしてた頃は・・・
トップブリッジ外して、ハンドル付けて・・・
タンクに干渉しないか、何度も確かめてから、ハンドル位置を決めて・・・

ウインカーやチョークの操作ユニットがセットできるよう、
そうだ。ハンドルに穴を開ける加工を、ドリル片手にやったんだ・・・。

ガレージのそこだけ、光が当たって、輝いてる感じだった。

組み上がったハンドルを握った、その瞬間。
今でも覚えてる。

きみと、ひとつになれた・・・気がした。

マフラーは、定番の、モリワキの直管。
焼けて錆びる度に、サンドペーパーをかけて、耐熱塗料を塗り直した・・・。
アクセルを開ければ・・・車検対応って、マジ、ウソだろ・・・ってくらいの・・・いい音。
3速、8000回転あたりのエキゾースト・ノートが最高・・・気持ちイイ。

雨の日は絶対に乗らないから、後ろのフェンダーは取り外した。
ナンバーを取り付けるための代替部品は、厚さ2mmのアルミ板を半日かけて、糸鋸で切り出して作った。気が遠くなるような作業だったけど・・・

すごく、楽しかったな・・・。

サイドカウルとシールも、テールカウルも、それから、尾灯も・・・
全部、Z2タイプの、それに、変えた。

もちろん、タンクのエンブレムは旧字体の KAWASAKI に。
古い両面テープはギター用のオレンジ・オイルで剥がした。

あの夜は・・・ ガレージの中が、いい匂いだったな・・・。

全部、よく見なければ、わからないけど。
自己満足だから、イイんだ。

オイルクーラーは、今はノーマルだけど・・・
前は EARL’S のそれを付けてた。
ホースの部品が劣化して割れちゃってから、交換して、そのままになってる・・・

認めたくなんか、ないけど・・・
そうだ、確かに、30年という「時」が、流れたんんだ。

時に、激しく、
時に、静かに。

きみが、赤茶けたサビなんて、まだ知らずに輝いてた、あの日から・・・

今は、もうお互いに、時代遅れさ・・・。でも、それでいいじゃないか・・・

永遠にとまるな・・・
きみの鼓動。

僕は・・・ きみが、大好きだ。

4月1日の空は、気持ちよく、晴れた

『タンデム・シートに乗らないか・・・』

 隣で、クルマのハンドルを握る彼女に、そう、聞いてみた。

『怖いから、イイ』

 きみは、覚えてるか・・・

 菜の花が、咲いてたよな・・・
 すごい、気持ちよかった。

 彼女が待つ場所へ、
 きみと走った・・・。

 あの日を。

To Be Broken

その一瞬で、君に夢中になったんだ。
今でも、忘れない・・・。
初めて君を見た、あの日。

あれから、もう20年が過ぎた。

カタログを手にしただけでうれしかった。
毎晩、何度も、眺めた。

思い出のカタログは、今も、手元にある。

開発責任者を務めた湯川伸次郎さんが、『2002年、「奇跡の名車」フェアレディZはこうして復活した』(講談社+α新書)を出版してくださった。

こんなすごい、ハードカバーのカタログが、タダで、何冊ももらえた理由を
ずっと知りたかった僕は、湯川さんの本を、即日、入手して読んだ。

命を削るような苦悩の中で、湯川さんがご自身と戦ったことを初めて知った。
僕の中で、謎だったことは、全部、「感謝」に変わった。

Yearモデルを出すってことすら、とてつもなく大変なことだったんだ・・・。
僕はずっと、ドキドキしていただけ・・・だった・・・のに。

振り返れば、僕のクルマ人生は NISSAN とともにあった。
初めて乗ったクルマは Skyline Japan(譲ったトモダチが今も乗ってる)。
その後の430セドリックも、思い出は深いけれど・・・、

人生の1/3をともに過ごした z33 は、「最高のパートナー」。
彼女は酔って吐いたりしてたけど、それは僕の運転のせい。

君のカタチは「スポーツカー」の Rule そのもの。でも、その輝きは・・・ 違ったんだ。

Rule is existing.
それに頼りそうになる時もあるけど・・・

君が教えてくれた輝きは・・・
To Be Broken.

君こそが・・・
Best of The Best.

z33
いつも、君と。

今も・・・
そして、 いつまでも。

風の中 君を探して

きれいな空
夏を忘れたみたいに
空気が乾いてる・・・

今日は風になりたいって、思った。
16の頃から、ずっと
憧れていた 風に。

だから握った Key は、z33 じゃなくて
古いバイクの Key.

若かった あの日。
KAWASAKI が創ってくれた ・・・
夢をカタチにしたようなオートバイ。

30年が、一瞬のように過ぎてしまって
今があるけれど・・・
夢のカタチは、何にも変わらない。

もう、ラインアップされることのない
空冷4気筒DOHCエンジンの咆哮が
僕は、たまらなく好き・・・。

きらめく 風の中
君を 探して ・・・