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Flight Simulator

出会い

かつてIBM製のPCを使っていたことがあった。ThinkPad220ってマシンだ。DOS/Vなんて今はもう聞かなくなった言葉が雑誌の表紙を飾っていた頃、僕は一冊の本に出会った。

ちょっと破れたけど、その本は帯付きでまだ僕の本棚に・・・

インターネット黎明期で、高速な光回線なんて存在しなかったし、それどころかADSLだっておとぎの国の夢物語のように感じてた僕だ。もちろん、Amazonもまだなかった。

だから、たぶん・・・八重洲あたりで、この本に出会ったんじゃないかな?
プログラミング関連の書籍(主なターゲットは、はじめC言語とVB・後にDelphi)は、地方の書店には、ほとんどなかったから、新幹線を利用する機会がある度に、この3月末になくなった・・・あの巨大な「ブックセンター」のPC関連の書籍売り場へ、僕は必ず足を運んでたんだ。

この本「徹底活用ブック」と銘打つだけあって、ThinkPad220に関するありとあらゆる情報が掲載されている感があり、どこから読んでも面白い本だった。新幹線の車内で電源を確保する方法など「こんなことやって、ほんとに大丈夫なのか?」と思っちゃったりもしたけど、そのゲーム機としての利用案内で知ったのが「Microsoft Flight Simulator Version 4」

(こんなん、あるんだー!)

それが「Flight Simulator」なるモノと、僕の出会いだった。

FS2020

FS98、FS2004どちらも楽しく遊べた。FS2004はWindowsXP時代のソフトで、インストールディスクなしで動かすには fs9.exe そのものを入れ替えるという裏技も必要だったりしたけど、ヤフオクで「Microsoft Force FeedBack2」なるジョイスティックも入手。現実世界では絶対に実現できない「火酒」を片手に操縦桿を握るという楽しみも、僕はこのFS2004で覚えた・・・。

FS2004で十分満足したためか、2006年に発表(日本語版の発売は2007年)されたFSXを、僕は購入しなかった。

そして今年。以前の職場で使っていたが、さまざまな理由から今の勤務先ではちょっと使えない自作PC(デスクトップ機)をどう使うか、思い悩んで。ふと思い立ったのがゲーム専用機として使えないか・・・ということ。FS2020がリリースされたのは知っており、そのあまりにもリアルな画面に心を奪われたことも本当なんだけど(太陽光が当たって出来る計器の影まで再現されたリリース当時のCM映像は衝撃そのものだった)、快適な動作環境として要求されるハードウェアのスペックが高すぎて、ゲームをするためだけに高価な機材を購入するのは到底無理と、あきらめていたのだった(当時、このデスクトップ機は職場で仕事に使用しており、自宅で使えるグラボ搭載可能なデスクトップ機を僕は持っていなかった)。

職場が変わって・・・、デスクトップ機は不要になり、今、それが自宅にある!

あらためて、FS2020を快適に動作させるために要求される理想スペックを調べてみた。
(知りたかったのは「推奨」ではなく、その上を行く「理想」スペック

OS:Windows10 64bit 2019年11月のアップデート適用済み
ストレージ:SSD 150GB
CPU:Intel Core i7-9800X
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX2080

5年前に自作したPCだから、Windows11を入れるのはちょっと厳しい。でも、FS2020はWindows10でも動く。CPUはCore i7-7700だから理想スペックには、ちょっと足りないけど・・・搭載メモリを32GBにして、それなりの性能のグラフィックボードを載せれば、ある程度快適に飛べるんじゃないか?と思えてきた。幸いにして、最近はほとんど高額な買い物をしなかったので、貯金も復活。グラボの購入資金はある・・・。

早速、近所のPCデポに行ってメモリを購入。16GBのDDR4 SDRAM2枚セットで価格は¥17,500。お店の外に出て空を見上げたら、ちょうどジェット機が月をかすめて飛んでた。いい風景だった。

ホンモノが飛んでる・・・

グラボはAmazonで「ASUS NVIDIA GeForce RTX 2080 搭載 トリプルファンモデル 8GB ROG-STRIX-RTX2080-O8G-GAMING」の中古品を¥42,600で入手。

予想以上に箱が巨大でびっくり。梱包も豪華。値段だけのことはあります・・・。

GEFORCE RTX 2080載せてみました!

がらーんとしてた筐体の中が急に狭くなった感じ。グラボの存在感ってすごいんですね!
※ 電源ユニット交換後の写真

初めてこのグラボを持った時は、そのデカさと重さに驚き、果たしてMy デスクトップ機の筐体に収まるものか、不安になったけど。案ずるよりナントカで、そぉーっと挿入してネジ止めしたら、ずっと前から「わたし、ここにいました☆」みたいなイイ感じに。

CPUの冷却ファンに埃がたまっていたので、いい機会だと思い、外して清掃。ついでに5年間ご無沙汰状態のCPUも拝ませていただきましたが、5年前はペタペタしてた熱伝導グリスが乾き切って「粉」になっているのを発見。あわててAmazonで「ARCTIC MX-4( スパチュラ付き 4グラム) – サーマルコンパウンドペースト」を購入。税込み¥900なり。

商品の説明には「高い耐久性: 金属とシリコンの熱化合物とは対照的に、MX-4は時間の経過とともに損傷しません。 一度付けると、再度付着させる必要はありません(少なくとも8年間は持ちます)。」と書いてあった。

マザーボードはH270 Pro4で、256GBのM.2 SSDを載せてある。使わないソフトを全部削って、入ってるのはほとんどOSだけにしたら、空き容量は170GBになった。FS2020を入れるには150GB必要とのこと(アップデートするとこの半分程度になるという情報もWebにあった)。なら、これでギリ足りるはずだ。追加でダウンロードしなければならないデータが100GB程度あるようだけど、ほとんど使ってない容量4TBのHDDを載せてるから、FS2020起動時にちょっと時間がかかることさえ我慢できれば、なんとかなるはずだ。

そうそう、いちばん大切な主役を忘れていました。

Microsoft Flight Simulator : プレミアムデラックス 日本語版 ¥18,073

日本語版が入手できるなら、それに越したことはないか・・・と。

これで必要なモノは、全部揃ったはず。M.2 SSDの容量空けて、グラボも載せた。いよいよFS2020のインストールだ。で、電源をON。すると見たこともないメッセージが表示された・・・。なんじゃコレは・・・

「グラフィックカード用のPCle電源ケーブルを接続してください。」ってコト?

おかしいなー。ちゃんと電源ケーブル、グラボに差し込んだケド・・・。

不思議に思いながらGoogle先生にお伺いをたてると、なんと「グラボに供給される電力が足りてないから起動しない」ことが原因だと判明。

PLEASE POWER DOWN AND CONNECT THE PCle POWER CABLE(S) FOR GRAPHICS CARD 対処方法

https://favorite-fashion.com/blog110/amp/

そう言えば、購入したグラボには電源ケーブルの差し込みコネクタが2つあった。僕の手持ちの550W電源から供給できるグラボ用の電源ケーブルのコネクタは見た所1つしかない。グラボ側のコネクタのどっちに接続すれば、いいのか? ちょっと悩んで、あの時は、説明書にあった通り、左側のコネクタを選んだんだ。だから、右側のコネクタは空いてる・・・。

資金にまだ余裕はある・・・。慌ててバイクのキーを握り、ガレージに飛び込んで、エンジンに火を入れて、そのままPCデポへ直行。750Wの電源ユニットを購入。¥15,000

付けたばかりのグラボをいったん外して・・・

どこに、どんなカタチのコネクタが刺さっていたか、スマホで撮影しながら、電源ユニットを交換。マザーボードその他への電源供給コネクタを全て繋ぎ変えたことを慎重に確認してから、グラボを再度装着。グラボ行きの電源供給コネクタを探すと思った通り2つある。これで、グラボの電源ケーブル差し込みコネクタも無事全部埋まった。

650Wでもイケそうだったけど、敢えて750Wをチョイス。電気料金のことは遠い未来で考えることにする。

で、電源ON。今度は無事起動した。さっそくFS2020をインストール。覚悟していたけど、実際に半日かかった。これでも早い方らしい。ちなみにMy インターネット環境での回線速度は・・・

そんなに遅くはないと思うんだけど・・・

実は、ここまでは前置きで、ここからが本題

なんで今回僕がコレを書いたかというと、これから書くことをネットの片隅に記録しておきたかったから。

僕が調べた範囲では、この情報はどこにも書かれていなかった気がする。

それは何かというと、FS2020が自動認識&自動設定してくれない古いジョイスティックの接続設定方法。これを間違えたために、ホントに操縦苦労しました☆

ってか、キーボードならスイスイ飛ばせるのに、ジョイスティックで飛ぼうとすると滑走路から飛び立った瞬間に機首がグングン上を向いて、あっという間に失速して墜落。

これが現実なら、ほんとに命がいくつあっても足りません。
☆ちなみに僕は数十回、お亡くなりになりました☆

それでも慣れとは恐ろしいもので、FS2004では「あり得ない」くらい、ものすごく慎重に操縦桿を引いて、かろうじて離陸できるところまでウデを上げ・・・。ただ、離陸には成功しても、その後がさらにいけません。どう頑張っても水平飛行ができない。急上昇したり、急下降したり、常に機首を上下に振りながら飛んでる感じで、もう、どうにも、こうにも、ならなくて・・・。泣。

古いジョイスティックだからかなー☆

そう思って、使用を中止し、USBのプラグを引っこ抜いて、それからしばらくはキーボードで操縦していたのですが・・・、FS2020の解説本の記事から不具合の真の原因は、コントロール オプションで行う軸の割り当て設定の誤りであることが判明。

ジョイスティックの接続設定はコントロール オプションから行える。
ほんとにFS2020の画面はリアル・・・ってか、ホンモノは見たことないけど。

ここで、本来ならジョイスティックL軸Xを「エルロン軸」、ジョイスティックL軸Yを「エレベーター軸」に割り当てなければならないのに、僕は間違えて、ジョイスティックL軸Yを「エレベーターを下げる(ピッチを下げる)」と「エレベーターを上げる(ピッチを上げる)」に割り当ててしまっていたのだ。

これが正しい設定
赤枠部分を拡大

これでジョイスティックでスイスイ飛べるようになりました。
これまでさんざん苦労したのは、いったい何だったのか・・・

接続設定の誤りを教えてくれたのが、こちらの本。

著者である田中さん、ほんとうにありがとうです。

この本の18ページに、ジョイスティックの軸の割り当てについての解説があり、そこを読んでいて初めて割り当ての誤りに気づきました。この本に出会えて本当によかった!

ホントに飛んでるみたい・・・

来年は、要求スペックは現行のものと同じで、起動時間をさらに短縮したFS2024がリリースされるとのこと。

「Microsoft Flight Simulator 2024」の詳細を公開。四季の移り変わりや,嵐,オーロラの自然現象に加えて,路上の交通状況までも再現

https://www.4gamer.net/games/714/G071481/20230627020/

すごく、楽しみです!

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