人は半年先には、思ってもみなかった人生を生きる

いつか、父からそう聞いてはいたけれど。

ほんとうに、僕は・・・

2024年4月28日、僕が見た風景

だんだん、足が上がらなくなって・・・
何度も、もう、やめようと思った。

頂上へ行く途中で、日本でいちばん高い山も見れたし・・・

あきらめてもよかったんだ。
最初から、そのつもりだった。
先輩からのアドバイスも、時計を見て引き返せ・・・って。

なぜ、登れたのかな・・・

きみが歩き続けた・・・から?

今は、そうとしか、思えない。

雪には、ほんとうに苦しんだね。
3歩、歩けば潜ったし、

アイゼンが効かなくて・・・
きみも、僕も、何回、転んだか、わからない。

南アルプスの山並みの向こうに、中央アルプス(画面左)と、
その遥か彼方に、北アルプス(画面中央)が見えた・・・

いちばん、高い場所からは・・・

日本でいちばん高い山と、日本で2番目に高い山が見えた。

南アルプスの向こうには、中央アルプスが・・・

その遥か、彼方には北アルプスがあった。

そうだ。

北アルプス・・・
僕の青春があった場所だ。

白馬、立山、剣岳。
十七の頃、夢中で登ったんだ。

火打から、父と、富士山を見たこともあった・・・。

誰もいなかったら、きっと僕は泣いていた。

この風景が、この日の僕のすべてだ。

ずっと、探していた・・・
僕の立てる場所を、やっと見つけることが出来た。

ありがとう。
きみに、巡り合えて、ほんとうに、よかった。