To Be Broken

その一瞬で、君に夢中になったんだ。
今でも、忘れない・・・。
初めて君を見た、あの日。

あれから、もう20年が過ぎた。

カタログを手にしただけでうれしかった。
毎晩、何度も、眺めた。

思い出のカタログは、今も、手元にある。

開発責任者を務めた湯川伸次郎さんが、『2002年、「奇跡の名車」フェアレディZはこうして復活した』(講談社+α新書)を出版してくださった。

こんなすごい、ハードカバーのカタログが、タダで、何冊ももらえた理由を
ずっと知りたかった僕は、湯川さんの本を、即日、入手して読んだ。

命を削るような苦悩の中で、湯川さんがご自身と戦ったことを初めて知った。
僕の中で、謎だったことは、全部、「感謝」に変わった。

Yearモデルを出すってことすら、とてつもなく大変なことだったんだ・・・。
僕はずっと、ドキドキしていただけ・・・だった・・・のに。

振り返れば、僕のクルマ人生は NISSAN とともにあった。
初めて乗ったクルマは Skyline Japan(譲ったトモダチが今も乗ってる)。
その後の430セドリックも、思い出は深いけれど・・・、

人生の1/3をともに過ごした z33 は、「最高のパートナー」。
彼女は酔って吐いたりしてたけど、それは僕の運転のせい。

君のカタチは「スポーツカー」の Rule そのもの。でも、その輝きは・・・ 違ったんだ。

Rule is existing.
それに頼りそうになる時もあるけど・・・

君が教えてくれた輝きは・・・
To Be Broken.

君こそが・・・
Best of The Best.

z33
いつも、君と。

今も・・・
そして、 いつまでも。