この Blog で先にご紹介した完全無料でお使いいただける、「手書き答案のデジタル採点機能付き」マークシートリーダー MS_Reader V3 の使い方のご案内です。今回は、手書き答案の採点方法です。
マークシートを利用した試験の実施と採点方法は、次の記事をご参照ください。
【もくじ】
1.解答用紙の準備
2.解答用紙読み取り前の確認
3.解答用紙をスキャナーでJpeg画像化
4.スキャンした解答用紙画像の保存先
5.解答用紙読み取りと採点のための準備
6.処理に必要なメモリー容量の確認
7.採点対象の読取専用画像が入ったフォルダを選択
8.特徴点を検出
9.解答用紙情報の設定
10.配点及び観点別評価の区分を設定
11.採点
12.成績一覧表及び正答率一覧表の作成と印刷
13.返却用答案の作成と印刷
14.手書き答案採点設定の保存
15.まとめ
16.お願いとお断り
1.解答用紙の準備
採点する手書き答案の解答用紙を準備(印刷)します。MS_Reader V3 で使用する解答用紙には特徴点が必要です。解答用紙の左上隅の任意の位置に ■■■(ドットを3つ)ご用意ください。
プログラム自体は、特徴点がなくても、スキャンした画像の左上を座標原点 (0, 0) として動作するように組んでありますが、動作テスト時に一部データの読み込みに問題が発生することがありました。ですので、誤動作を極力防止するためにも特徴点は必ずご用意いただけますよう、お願い申し上げます。
【ご注意願います】
特徴点をご用意いただいた場合でも、MS_Reader V3 が常に意図した通り、完全に動作することは保証できません。MS_Reader V3 を使用される方の完全自己責任の下、十分な動作テストを行っていただいた上で、解答用紙画像の読み込み性能に納得していただける場合のみ、MS_Reader V3 はお使いいただけます。悪しからず、ご了承ください。
MS_Reader V3 で手書き答案の採点に使用する解答用紙ですが、次の解答欄作成例ようにお作りいただけますと採点の準備が手間をかけずに行えると思います。

文字数の指定(制限)がある解答欄については、解答欄矩形の内部には点線を使って解答欄を作成していただけると採点準備がよりスムースに進行すると思います。

点線の間隔は、スキャナーでスキャンした画像において、明瞭に点線であると判別できる間隔としてください。

上の良い例では、点線部分の上にさらに図形の四角形を置き、その内部の塗りつぶしと枠線を「白」に指定しています。このひと手間が確実に効きます。

解答欄を識別するための記号・番号の直後も点線でなければいけません。ご注意ください。

また、当初から「複数の解答を抱き合わせて採点」する予定の場合も、抱き合わせて採点する範囲を自動認識できるよう、予め次の例のように解答欄矩形を作成してください。

(配点が1点以上であれば、部分点も設定できます)
読み取りを想定した解答欄群の形式は次の3種類です。
(1)縦方向に解答欄群(ブロック)数は1以上

上の(1)ような形式の場合、プログラムは解答欄矩形の座標をブロック1の行方向については左から右へ、列方向については上から下へ、それぞれ検出します。ブロック1内の解答欄矩形を検出したらブロック2内の解答欄矩形の座標をブロック1の場合と同様に検出、以降同じ操作をブロック数分繰り返し実行します。
(2)横方向の解答欄群(ブロック)数は2つまでを想定

上の(2)ような形式の場合、プログラムは解答欄矩形の座標をまず左側のブロック1から検出します。ブロック1の行方向については左から右へ、列方向については上から下へ、それぞれ検出します。ブロック1内の解答欄矩形を検出したらブロック2内の解答欄矩形の座標をブロック1の場合と同様に検出、以降同じ操作をブロック数分繰り返し実行します。
ブロック1及びブロック2は、(1)のように縦方向にさらに複数のブロックに分かれていても問題ありません。その場合は(1)で説明した通りの順番で解答欄矩形が検出されます。
(3)国語で使用される縦書き答案の場合

国語の試験で使用される縦書き解答用紙の場合、プログラムは解答用紙の右側から、まず縦方向上から下へ(青色い矢印方向)、次に横方向は右から左へ(オレンジ色の矢印方向)、解答欄矩形を検出します。縦書き解答用紙は上の図で示したように解答欄群が横方向に1以上存在する場合のみを想定しており、解答欄が縦方向(上下方向)に2段になっているような形式は想定外です。
上記(1)、(2)、(3)以外の形式の解答用紙につきましては、想定しておりませんし、従って動作確認等も一切行っておりません。現在のところ、今後、上記(1)、(2)、(3)以外の形式の解答用紙への対応を行う予定はありません。
マークシートの場合と異なり、手書き形式試験の解答用紙の印刷は、インクジェットプリンター以外の方法(例:輪転機による印刷)で行っていただいて構いませんが、試験実施後、スキャナーで解答用紙を読み取って画像化する都合上、印刷後、解答用紙の変形が生じるような印刷方法(熱が加わるような印刷方法)は避けていただいた方が賢明です。
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2.解答用紙読み取り前の確認
スキャナーで解答用紙を読み取る前に、次の事項について確認し、必要な作業を行ってください。
(1)欠席者の位置に白紙の解答用紙を挿入

(2)解答用紙に付着した消しゴムの屑を除去
塵も積もれば・・・ナントカで、消しゴムの屑が付いたままの解答用紙をスキャナーで何百枚も処理すると、スキャナーの光学読取装置部分が大変なコトになります。ですので、解答用紙に付着した消しゴムの屑は出来る限り除去してからスキャン作業を行ってください。
(3)解答用紙が出席番号番号「昇順」に並んでいることを確認
解答用紙が出席番号(もしくは受験番号)の昇順(=スキャナーで読み込む順)に並んでいることを最低2回は確認してください。また、その際、上下の逆転がないことも入念にご確認ください。
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3.解答用紙をスキャナーでJpeg画像化
解答用紙は解像度 200 dpi、カラー、Jpeg 画像を指定してスキャンしてください。
必要以上に解像度を高くしても良いことは1つもありません。200 dpi で十分な精度が得られます。また、必ずカラー画像としてスキャンしてください(スキャナー側では二値化処理しないでください)。
一般的に使用されている複合機のスキャナーでスキャンした PDF ファイルは、Jpeg 画像のコンテナのような形式で作成されていることが多いと聞き、MS_Reader V3 には、そのような PDF ファイルであった場合、Jpeg 画像を抽出する機能も搭載しましたが、様々なスキャナーで作成されたPDF ファイルを入手し、必要十分な動作テストを行うことは私の環境では不可能でありますので、この PDF ファイルから Jpeg 画像を抽出しての処理は、その可否をご確認の上、可の場合でも必要十分な動作テストを実施後にご利用ください。
なお、筆者の職場にあります E 社製複合機のスキャナーで解像度 200 dpi、カラー、PDF を指定して読み込んだデータを用いた動作検証を行い、プログラムが意図した通りに動作することを確認しましたことを申し添えます。
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4.スキャンした解答用紙画像の保存先
キャンした画像は、MS_Reader_V3.exe と同じフォルダにある ScanData フォルダ内に任意の名称のフォルダを作成し、そこへ保存してください。各 Jpeg 画像ファイルの名称は、この後の読み取り処理専用画像作成の際に一括して変更しますので、どのような名称でもかまいませんが、ファイルの並びが出席番号(=受験番号)順となるような名称である必要があります。

Jpeg 画像を保存するフォルダの名称は、実際には「年度・考査名・教科科目名・クラス名」を組み合わせて作成すると良いと思います。
例:R8_考査①_公共_2A
【重要】フォルダ名には「 – 」や「 ー 」を用いないでください。
フォルダ名に「 – 」や「 ー 」が含まれていた場合、読み取り専用画像を保存するフォルダ名は、スキャナーで読み取った画像を保存したフォルダ名中の「 – 」や「 ー 」を自動的に「 _ 」に変換した名称で作成されます(文字列処理の中で「 – 」を分割に利用しているためです)。この点につきましては、どうか十分にご注意願います。
また、スキャナーで読み取った画像を入れるフォルダの配置については、次の例をご参照ください。


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5.解答用紙の読み取りと採点のための準備
MS_Reader V3 を起動し、解答用紙の読み取りと採点のための準備を行います。

MS_Reader_V3 フォルダ内にある上のアイコンをダブルクリックして起動します。
ダウンロード直後の初回起動時に、次のような Windows Defender SmartScreen による警告画面が表示されると思います。「詳細情報」をクリックし、次に表示される画面の「実行」をクリックしてプログラムを起動してください。

ダウンロードされたファイルに「 Zone.Identifier 」という「ゾーン識別子」が付加されていると、Windows はこの識別子を見て「インターネット経由で取得されたファイル」と判断し、SmartScreen が警告を表示します。
MS_Reader V3 が起動したら、まず、読み取り専用画像を作成します。次の図に示す「矢印がフォルダ内へ入っている」アイコンをクリックしてください。

「選択」をクリックして、スキャナーで読み取った Jpeg 画像を保存したフォルダを選択します。


次の図に示すように①→②→③の順で操作してください。
①で、必要があれば回転方向を指定します。
②で、画像のリサイズ指定が可能です(A4の解答用紙であれば「なし」か「自動」を指定)
③をクリックすると読取専用画像を保存するフォルダを指定するダイアログが表示されます。
【ご注意】
②でリサイズする際、サイズを指定した場合は必ずその数値をメモしてください。他のクラスも同じ設定で読み取りと採点を行うためには、全クラス同じサイズで画像を変換する必要があります。

ProcData フォルダ内に読取専用画像を保存するフォルダが自動作成されますので、このフォルダをクリックして指定し、その後 Ok をクリックしてください。

「変換実行」をクリックしてください。

「マークシート」と「手書き答案の採点」を併用する場合は「はい」、併用しない場合は「いいえ」をクリックしてください。

確認メッセージが表示された場合は、Ok をクリックしてください。

他のクラスも連続して処理する場合は「画面の初期化」を、読取専用画像の作成作業を終了する場合は「終了」をクリックしてください。

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6.処理に必要なメモリー容量の確認
図の「矢印がフォルダから出ている」アイコンをクリックしてください。

次の案内が表示されます。

上記案内に表示している画像1枚あたりのサイズは、「メモリ上に展開されたOpenCV IplImageの生ピクセルデータサイズ」で計算しています。こちらのメモリ検証を参考に、お使いの PC で快適に作業できる答案枚数をご確認ください。
プログラムは、画像をメモリ上に展開しなくても動作するように作成してありますが、都度画像を読み込んで処理する場合、動作速度(=ユーザー体験)は大変遅くなります。全画像をメモリー上に展開できる作業環境で MS_Reader V3 をお使いいただけますよう、伏してお願い申し上げます。
プログラム作成の流れで言うと、非メモリー展開モードが当初作成した「都度画像を読み込み、採点結果を都度書込みという(流れの)オリジナル」で、それではどうしても動作速度的に満足できないと(新規に手書き答案採点プログラムを書き直した意味がない・旧版の AC_Reader に比較して明らかに良くなっている・進化していることが自分自身の中での絶対的評価基準でした)、このユーザー体験の改善は「やるか・やらないか」の二択ですから「それはやるしかないだろ」ってコトで、もう一度イチから出直して新たに追加したのが「全画像をメモリ上に展開し、読み込みはそこから行い、採点結果は画像に書き込まず JSON ファイルに保存、それが必要な時は JSON ファイルから読み出して画像上に描画する」というメモリー展開モード(=自分的には、新しく採用したアルゴリズム:現実世界では、これが業界標準のようですが・・・)です。
上記の理由から、MS_Reader V3 のプログラムは、状況に応じて2つのモードを使い分けて動作するように出来ています。・・・ 出来ているはずなのですが、メモリー展開モードを追加してからは、ほとんど、この環境でしか動作テストを行っておりませんので、もしかしたら、非メモリー展開モードでの実行時に何らかの予期しない不具合が発生するかもしれません。
ただし、非メモリー展開モードは、私ではない善意の第三者が、高校現場において、定期考査の採点に実際に使用し、致命的な問題がないことをリアル採点現場で確認済みです(この際、判明した問題点はすべて修正・改良しました)。
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7.採点対象の読取専用画像が入ったフォルダを選択
解答用紙のサイズを選択し、受験者数を入力してメモリー展開モードでの作業の可否を確認後、Ok をクリックすると「フォルダーの選択」ダイアログが表示されます。

ここではファイルではなく、「フォルダー」を選択することに注意してください。上の例で言えば「 03_HandWriting_Port 」フォルダをクリックして選択 ⇨ 「フォルダーの選択」ボタンをクリックという流れになります。
案内が表示された場合は、Ok をクリックします。

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8.特徴点を検出
今回の冒頭でお示ししたように、MS_Reader V3 では、解答用紙の解答欄を個別に切り出す際の座標原点として、解答用紙の左上隅に印刷した ■■■ を特徴点として利用します。これがなくても動作するように設計しましたが、特徴点があることをあくまでも大前提としておりますので、MS_Reader V3 で処理する解答用紙の左上隅には必ず ■■■ を設置していただけますようお願い申し上げます。
解答用紙は通常ワープロソフトで作成されることが多いと思いますが、10.5~14ポイントくらいの大きさで ■■■ を入力していただければよろしいかと思います。
前作と異なり、MS_Reader V3 では、特徴点を自動認識するよう、アルゴリズムを改善しました。以下、特徴点検出方法です。

■■■ の下に Thresh とある表示の右側の閾値表示用 ComboBox が「空欄」の状態で、その閾値表示用 ComboBox の右にある特徴点自動検出ボタンをクリックしてください。
特徴点検出手続きが実行され、プログラムは画像の左上付近に捜索範囲を限定して ■■■ を探します。プログラムは検出閾値を次々に変え、最も安定して利用できると思われる最適な値を見い出します。最適な値が見つかったら場合、その値付近でさらに数回試行し、安定動作(検出)出来た場合は検出動作を停止して特徴点を赤枠で囲み、ユーザーに確認を求めます。

【特徴点が検出された場合】

(背景のマークシート画像がぼやけているのは検出手続き中でガウスぼかしを利用しているためです)
【特徴点が検出されなかった場合】
特徴点が検出されなかった場合は、次のメッセージが表示されます。

上記いずれの場合でも次の確認メッセージが表示されます。マークシートのみの採点作業及びマークシートと手書き併用型の採点作業を行う場合は「はい」を、手書き答案の採点作業のみを行う場合は「いいえ」をクリックしてください。


国語で使用される縦書きの場合は「いいえ」をクリックしてください。

手書き答案の解答欄の形式を指定します。

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9.解答用紙情報の設定
続けて解答用紙の情報を取得・設定します。選んだ解答用紙の形式により、アクティブになるボタンは異なります。


ここでは横書き形式を選んだ場合の操作方法を説明しますが、縦書きの場合も操作内容は同じです。

ボタンをクリックすると次のような別 Window が開き、そこに取得出来た解答欄矩形の座標の一覧が表示されます。

横書き形式の解答用紙の場合(その理由はよくわかりませんが)、一般的な横書き形式の解答用紙の採点方式はほぼ 100% 左から右へ、上から下へだと思いますので、そのような人の採点時の習性に合わせて解答欄矩形の座標を取得して表示できるよう、試行錯誤を繰り返し、解答用紙画像が、多少、傾いていても採点する順番に座標を取得するアルゴリズムとしました。

第7設問の解答欄矩形の座標が取得できていません。
プログラムは OpenCV の矩形検出で検出できた解答欄矩形を、明るい緑色の枠で囲んで表示します。青い枠で囲まれている解答欄が、一覧表示の中で現在カーソルがある解答欄(=TMemo のアクティブな行)です。
私が以前に書いた解答欄矩形の座標検出アルゴリズムでは、幅の狭い矩形も全て取得して表示してしまい、必要な矩形座標と、そうでないものを判別する必要がありました。今回書き直したプログラムでは、ある程度の幅がないと検出対象から外すようにしましたので、上の例で第7設問の解答欄矩形が検出されていないのは、その副作用であると思われます。基本的に点線部分は矩形として認識しないように設定しましたが、このあたりの線引きは非常に難しく、あまり厳しくしすぎるとほんのわずかに線の一部が欠けていても必要な座標が検出できなくなったりしますので、微妙な調整に試行錯誤を繰り返しました。同時に、ユーザー体験の向上のため、矩形検出に使用する閾値も、プログラムが自動的に決定するように旧プログラムを改良し、自分的にはこれがベストと思われる仕様で公開した次第です。今後、実際の試験で運用し、この辺りの微調整が必要と判断された場合は、マイナーバージョンアップで矩形検出アルゴリズムを修正したいと考えています。
別 Window の ▶ ボタンをクリックすると、解答欄矩形の座標が右の TMemo へ移動します。次の図はその作業の様子です。

作業の手順として、検出出来なかった解答欄があっても、とりあえず、それは無視して検出できた解答欄矩形の座標を右側の TMemo へ移してください。

次に、自動検出できなかった解答欄の座標があれば手動取得します。第7設問の解答欄矩形の座標を手動取得する例でその方法を説明します。
別 Window の中央上部にある「編集」チェックボックスをチェックしてください。

下向きの矢印キーを何回か押し下げして、第6設問の解答欄をアクティブにしてください。

右向きの矢印キーを複数回押し下げて、マウスのカーソルを第6設問の解答欄矩形の座標データの末尾へ移動します。


Enter キーを1回押し下げて空行を入れてください。

別 Window の ▶ ボタンの下にある「新規」ボタンをクリックします。

第7設問の解答欄の左上隅から右下隅へ向かってマウスをドラッグしてください。青い枠がドラッグした範囲に描画されます。微調整が必要な場合はラバーバンド上のグラブハンドルをドラッグして調整してください(矢印キー押し下げによる微調整は出来ません!)。
第7設問の解答欄をラバーバンドで囲んだら「取得」ボタンをクリックして、その座標を取得してください。

他にも検出出来なかった解答欄がある場合は、この作業を繰り返して、必要な解答欄矩形の座標をすべて取得してください。
作業の最後に、解答欄矩形の座標がすべて取得出来た事を、実際に採点する順番に確認してください。
上向きの矢印キーを何回か押し下げするか、TMemo をスクロールして最も上にある座標をクリックするかして、最初の解答欄矩形の座標をアクティブにし、次に下向きの矢印キーを押し下げながら、座標の取得状況を確認してください。

⇩

⇩

最後の解答欄まで座標の取得状況の確認が出来たら「保存」ボタンをクリックしてください。確認メッセージが表示された場合は、OK をクリックしてください。

終了ボタンがアクティブになりますので、クリックして座標の取得 Window を閉じます。

10.配点及び観点別評価の区分を設定
解答欄矩形の座標の取得作業を終了すると、その直後に次のメッセージが表示されますので、「はい」をクリックしてください。

各設問の配点や、観点別評価の区分が未入力の場合は、次のメッセージが表示されます。

OK をクリックすると、各設問の配点及び観点別評価の区分を入力するグリッドコントロールが表示されます。

全設問に設定する配点を入力してください。後から設問毎に再設定できますので、最も多くの設問に設定する配点を選択して入力してください。ここでは5点で設定したものとして説明します。

(半角数字で入力してください)
全設問の配点に「5」、観点別評価の区分に「1」が自動設定され、合計点が計算されます。

設問毎の配点を修正する必要があれば、それに該当する設問の配点を修正してください。また、観点別評価の区分も必要箇所を「2」に変更してください。

入力後、配点と観点別評価の区分の設定値が本当に正しいことを必ず確認してください。確認後、設定を保存します。次のアイコンをクリックしてください。

次の注意が表示されます。

既に採点されたデータがある場合、正解(○)と採点したデータの配点は自動的に最新の配点設定値に更新されますが、部分点あり(△)と採点したデータの採点は変更作業の対象外となります。採点後に配点を変更した場合は、どうか、ご注意ください。
続けて、次のメッセージが表示されます。

画面は、次の状態になります。

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11.採点
採点は数字キーを押し下げして行います。
・正解の場合:半角数字の 1 を入力

グリッドコントロールには、配点設定に基づいた得点がセットされ、
フォーカスは自動的に次の生徒の解答へ移動します。
【全員を正解とする場合】

上のアイコンをクリックすると全員正解で採点できます。
・不正解の場合:半角数字の 2 を入力

グリッドコントロールには、0(ゼロ)がセットされ、
フォーカスは自動的に次の生徒の解答へ移動します。
【全員を不正解とする場合】

上のアイコンをクリックすると全員不正解で採点できます。
・部分点がある場合:半角数字の 3 を入力
部分点を入力するインプットクエリーが表示されますので、部分点を半角数字で入力してください。


グリッドコントロールには、部分点が「負の値」としてセットされ、
フォーカスは自動的に次の生徒の解答へ移動します。
グリッドコントロールには、部分点が「負の値」としてセットされますが、マイナス記号は「部分点あり」のフラグとして利用しています(プログラムのバグではありませんのでご注意ください)。得点合計は絶対値で計算していますので、表示がマイナス記号付きであっても問題ありません。
・採点を取り消す場合:半角数字の 4 を入力

消去チェックボックスをチェックすると、まとめて採点を取り消すことができるようになります。
・1行分(=1設問分)をまとめて取り消し

・全採点の取り消し

採点結果をまとめて取り消した場合、元に戻すことは出来ません。
・フォーカスの移動
フォーカスは左右の矢印キーで移動させることもできます。上下の矢印キーは採点対象の設問を変更することになりますので、押し間違えないよう、十分にご注意ください。
・採点結果の保存
入力した内容はフォーカスが移動する時、自動保存のチェックボックスにチェックが入っていれば自動保存されます。ですので、特別の理由がない限り、自動保存のチェックは外さないでください。
手動で保存する場合は、次のアイコンをクリックしてください。

クリックすると、現在アクティブな行(採点中の設問)の採点データが一括して保存されます。
全てのデータを手動で保存する場合は、次のアイコンをクリックしてください。

メモリー上に全画像データを読み出して処理している場合は、JSONファイルに採点結果を書き込むだけなので、保存は一瞬で完了しますが、採点結果を直接画像に書き込む低速モードで運用している場合には、全画像のすべての採点結果を書き直すことになりますので、処理の実行が完了するまでに相当の時間が必要となります。設問数と受験者数により必要な時間は異なってきますが、設問数50問前後、受験者数40名前後の場合、数十分程度必要です。低速モードで運用される場合、全画像の再生成処理の実行はやむを得ない事情で、その処理が必要になった場合のみ、時間に余裕を持って実行してください。
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12.成績一覧表及び正答率一覧表の作成と印刷
採点が完了したら、まず、成績一覧表及び正答率一覧表を作成してください。この作業を行わないと返却用答案が作成できません。
【成績の計算が未実行の場合に表示されるメッセージ】


成績一覧表を作成するには、まず、配点チェックボックスをチェックします。

グリッドコントロールは配点及び観点別評価の区分の入力画面に変わります。この状態で、次のアイコンをクリックしてください。
・成績一覧表の作成

成績一覧表が表示されます。

既存の採点データがある場合、上書き確認のメッセージが表示されます。

・正答率一覧表の作成

正答率一覧表が表示されます。

・2枚目がある場合
出力サイズはデフォルトA4・縦を設定してあります。なので、受験者数が多い場合は2枚以上になります。▶ アイコンをクリックすれば次ページを、◀ アイコンをクリックすれば前のページをそれぞれ表示できます。

・成績一覧表及び正答率一覧表の印刷
成績一覧表及び正答率一覧表を印刷するには、次のアイコンをクリックしてください。

出力は「A4・縦」がデフォルト設定です。

PDF24は「PDFのあらゆる作業を無料で簡単にできるツール」です。オンライン版(PDF24 Tools)と、PCにインストールして使うオフライン版(PDF24 Creator)の2種類があり、私はオフライン版をインストールしています。プリンタのドライバの不具合で直接印刷できない場合、PDF化したデータをPDF24の印刷機能を利用して印刷すると、MS_Reader V3 から印刷できなかったプリンタにも出力できました。
・採点モードに戻るには?
配点等の入力画面が表示されている場合、配点チェックボックスはグレーアウトしてクリックできない設定としてあります(事故を防止するためのプログラムの仕様でバグではありません)。
採点モードに戻るには、次のアイコンをクリックして配点設定を上書き保存してください。

クリックすると上書き確認のメッセージが表示されます。

さらに確認のメッセージが表示されます。

採点モードに戻ります。

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13.返却用答案の作成と印刷
成績一覧表の作成を実行すると、返却用答案の作成が可能になります。
まず、調整チェックボックスをチェックして、合計点表示用のフォントサイズを指定してください。

フォントサイズを変更した場合、次のメッセージが表示されます。

× ボタンをクリックして設定 Window を閉じてください。

「返却用答案の表示」ボタンをクリックしてください。


画像上の任意の位置をクリックしてください。合計点等の表示サンプルラベルが描画されます。

よろしければラベルの右横にある「この位置に決定」ボタンをクリックしてください。

印刷プレビューが表示されます。

次のアイコンをクリックすると返却用答案を印刷できます。

確認のメッセージが表示されます。

プリンタの設定ダイアログが表示されます。出力先等を選択して OK をクリックしてください。

印刷(枚数)の確認メッセージが表示されます。

「はい」をクリックした場合、全員分の返却用答案が出力先に送られます。出力完了時に次のメッセージが表示されます。

「印刷設定の保存」確認メッセージが表示されます。

さらに確認メッセージが表示されます。

印刷(枚数)の確認メッセージで「いいえ」をクリックすれば、番号を指定して個別に返却用答案を出力できます。

出力したい返却用答案の出席番号を指定します。


マークシートと手書きを併用する試験の実施方法は次回の記事で解説します。
出力が完了すると、次のメッセージが表示されます。

この後、全員分を印刷する場合と同様に、現在の印刷設定を保存するか・どうか、確認するメッセージが表示されます。
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14.手書き答案採点設定の保存
次のアイコンをクリックすると、現在、採点処理を行っている手書き答案の採点設定を保存できます。

設定の保存完了の確認メッセージが表示されます。

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15.まとめ
今回の記事では、マークシートリーダー MS_Reader V3 に付属の「手書き答案のデジタル採点機能」について解説しました。
以下、MS_Reader V3 に付属の「手書き答案のデジタル採点機能」でできることのまとめです。
(1)横書き・縦書きいずれの形式の解答用紙のデジタル採点が可能
(2)成績一覧表及び正答率一覧表の作成・印刷が可能
(3)返却用答案の作成・印刷が可能
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16.お願いとお断り
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