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キャラクタースタンプ作成ツール(TalkStampStudio)のご紹介

授業プリントや連絡帳、掲示物に、キャラクターを登場させたい。そんなときに使える、Windows用の無料ソフト「TalkStampStudio」を作りました。

2026年10月20日(火)、女性キャラクター版(TalkStampStudio_FemaleEdition)を、フリーソフトとして公開しました。この記事では、こちらの版を利用したアプリの概要と使い方を紹介します。

※ 2026年10月21日(水)、男性キャラクター版(TalkStampStudio_MaleEdition)も追加しました。

アプリの見た目と、添付したキャラクターシートが異なるだけで、両Editionとも機能は同じです。

この記事でわかること

  • どんなソフトか(概要と特長)
  • ダウンロードと、はじめて起動するときのしかた
  • 使い方(Wordに貼る・ふきだし・スタンプ・印刷)

【もくじ】

1.Talk Stamp Studioとは
2.主な特長
3.同梱のキャラクター画像
4.動作環境とダウンロード
5.はじめて起動するとき
6.基本の使い方(4ステップ)
7.ふきだしをつける
8.スタンプをつくる
9.お気に入りとスタンプシート
  ★お気に入り
  ★スタンプシート
10.ちょっと便利な機能
11.まとめ
12.お願いとお断り

1.Talk Stamp Studioとは

1枚の画像に並んだキャラクターのポーズの中から、使いたいコマをクリックするだけでコピーし、Wordの文書に貼り付けられるツールです。貼り付けたキャラクターは最初から「前面」の絵として入るので、ページの好きな場所へ自由に動かせます。

さらに、キャラクターにふきだし(せりふ)をつけたり、「大変よくできました!」のようなスタンプにしたりして、そのままWordに入れることもできます。

TalkStampStudioのメイン画面。キャラクターのポーズが並んだ画像が、点線の枠で1コマずつに区切られている。
TalkStampStudio(女性キャラクター版)のメイン画面。画像を開くと、点線の枠でコマごとに分かれます。
TalkStampStudio(男性キャラクター版)のメイン画面。出来ることは女性キャラクター版と全く同じです。

2.主な特長

  • クリックだけでコピー:ポーズをクリックすると、すぐコピーされます。「コピー」ボタンは不要です。
  • Wordにワンボタンで貼り付け:「Wordに貼る」で、カーソルのある行に「前面」の絵として入ります。
  • ふきだしをつける:せりふを入力するだけ。場所や形、色を選べます。
  • スタンプをつくる:3つのかたちと6色から選べ、かざりも付けられます。
  • お気に入り:作ったふきだし・スタンプを取っておき、あとから呼び出せます。
  • スタンプシート:スタンプをA4用紙に並べて、印刷やPNG保存ができます(ラベルシールにも使えます)。
  • 左右反転・保存:右クリックメニューから、左右反転コピーや、PNG/JPEGでの保存ができます。PNGなら背景は透明です。
  • よく使うことばの追加:「3年A組のみなさん、おはようございます!」のような定型文を、設定ファイル(TalkStampStudio.ini)に追加できます。
  • 日本語/Englishの起動画面:起動時のごあいさつ画面(スプラッシュ画面)は、日本語表示/英語表示のいずれかの画面を選べます。なお、画面は複数あり、起動時に毎回異なる画面が表示されます。

3.同梱のキャラクター画像

女性キャラクター版には、女性キャラクターの画像シートを2種類同梱しています。どちらも1枚に15コマ(3行×5列)で、手を振る・指し棒・ガッツポーズ・考え中・黒板・ノートなど、教室でそのまま使えるポーズが並んでいます。

ファイル髪型
CharacterSheet_Ms001ポニーテール
CharacterSheet_Ms002ミディアムヘア(ボブ)
同梱されている、ポニーテールとミディアムヘア(ボブ)の2種類のキャラクター画像シート。
同梱の画像シート(左:CharacterSheet_Ms001 ポニーテール/右:CharacterSheet_Ms002 ボブ)

男性キャラクター版の画像シートは1種類ですが、同じ構図でカラー画像とグレースケール画像を用意しました。印刷用途に合わせてご利用ください。

アプリ内の「<」「>」ボタン(またはPageUp/PageDownキー)で、画像を切りかえられます。JPEGやPNGの画像なら、ご自身の画像シートも開けます。

上の画像の他に、同じ構図で「キラキラ感をやや抑えたカラー画像(女性キャラクター版のみ)」と、「モノクロ印刷用のグレースケール画像」も Portrait フォルダ内に入っています。もし、よかったらお試しください。

男性キャラクター版に添付したキャラクター画像(カラー画像:左、及びグレイスケール画像:右)です。

4.動作環境とダウンロード

  • インストール不要です。ZIPを展開し、フォルダ内の TalkStampStudio_FemaleEdition.exe or TalkStampStudio_MaleEdition.exe を起動します(Portrait フォルダは、exe と同じ場所に置いたままにしてください)。
  • Windows用アプリです(Delphi 12のVCLで作成した32bitアプリ)。
  • 対応OS:Windows 11で動作確認済みです(Windows 10は動作未確認です)。
  • Wordへの貼り付けには、パソコンにインストールされたデスクトップ版のWord(Office 2019など)を使います。
  • 起動すると exe と同じ場所に各種設定状況を記録するイニシャライズファイルが作られます。

【ダウンロード】

ここで紹介している女性キャラクター版(TalkStampStudio_FemaleEdition)のダウンロードリンクです。

男性キャラクター版(TalkStampStudio_MaleEdition)のダウンロードリンクです。

ちなみに、男性キャラクター版(TalkStampStudio_MaleEdition)の実行時のイメージは次の通りです。

機能は、女性キャラクター版(TalkStampStudio_FemaleEdition)と全く同じです。

5.はじめて起動するとき

ZIPで受け取った場合は、右クリックから「すべて展開」してから使ってください。

はじめて起動したとき、Windowsの青い画面に「Windows によって PC が保護されました」と表示されることがあります。

これは、Windowsが、まだ広く配布されていないアプリをいったん止めて確認しているもので、ウイルスが見つかったという意味ではありません。次の手順で起動できます。

  1. TalkStampStudio_FemaleEdition.exe をダブルクリックします。
  2. 青い画面の「詳細情報」をクリックします。
  3. 出てきた「実行」ボタンを押します。

この確認は、ふつう最初の一回だけです。なお、「実行」を押してよいのは、出どころの確かなファイルだけにしてください。

TalkStampStudioを起動したときに出る、ピンクのごあいさつの画面。
起動すると、はじめに「ごあいさつの画面」が出ます(日本語/Englishを選べます。また、種類は複数あります。)

6.基本の使い方(4ステップ)

  1. 画像を開く:「ファイルを開く」を押して、キャラクターの画像(例:CharacterSheet_Ms001)を選びます。
    • 画像をアプリの画面にドラッグ&ドロップしても開けます。
    • 点線の枠で1コマずつに区切られ、「3行 × 5列 に分けました」と表示されれば成功です。
  2. ポーズを選ぶ:使いたいポーズを1回クリックします。
    • 選んだコマに枠が付き、下の帯に「コピーしました!」と表示されます。
    • 矢印キーで、となりのコマに移ることもできます。
  3. Wordに貼る:Wordで入れたい行にカーソルを置き、アプリの「Wordに貼る」ボタンを押します。
    • キャラクターが「前面」の絵として入ります。
  4. 動かす:Word上で、好きな場所へドラッグします。
    • 大きさは四すみの○、向きは上の丸い矢印で変えられます。

ポーズをクリックすると、下の画面のように枠が付いて、コピーされます。

使いたいポーズをクリックすると、枠が濃いピンクになり、下の帯に「コピーしました!」と表示される。
ポーズを1回クリックするだけでコピーされます(下の帯に「コピーしました!」と出ます)

もしWordへの貼り付けがうまくいかないときは、コピーは済んでいるので、Wordで Ctrl + V を押して貼ることもできます。その場合は、絵を選んで「レイアウトオプション」から「前面」にすると、自由に動かせるようになります。

7.ふきだしをつける

キャラクターに、せりふをしゃべらせたいときの機能です。次の画面で設定します。

ふきだしをつける画面。左にプレビュー、右にせりふ・場所・しっぽの先・形・色などの設定がある。
「ふきだしをつける」の画面。せりふを入力して、場所や形、ふちの色(ピンク・黒・グレー・青)を選びます
  1. キャラクターのコマをクリックして選びます。
  2. 「ふきだしをつける」を押します。
  3. せりふを入力します。
    • 200文字まで、Enterで改行できます。
    • 「よく使うことば」から選ぶこともできます。
  4. ふきだしの場所・しっぽの先・形・文字の大きさ・ふちの色(ピンク・黒・グレー・青)を選びます。
    • 場所は8方向(左上・上・右上・左・右・左下・下・右下)から選べます。
    • プレビューを見ながら調整でき、ふきだしやしっぽの先はドラッグで動かせます。
  5. 「Wordに貼る」または「コピーだけ」を押します。

ふきだしは絵として入るため、Wordでは文字を直せません。直したいときはWordで Ctrl + Z で取り消し、アプリで作りなおします(前回のせりふが残っているので、直すだけで済みます)。

8.スタンプをつくる

「よくできました!」「提出日」「静かに」など、プリントや連絡帳にひとこと添えたいときの機能です。

スタンプをつくる画面。左にプレビュー、右にことば・かたち・位置・色などの設定がある。
「スタンプをつくる」の画面。色はピンク・あお・みどり・オレンジ・くろ・グレーの6色です
  1. キャラクターのコマをクリックして選び、「スタンプをつくる」を押します。
  2. ことばを入力します。
    • 60文字までです。
    • 「よく使うことば」には、はじめから19個入っています。
  3. かたち(リボン・大きな文字・カード)、ことばの位置、色(ピンク・あお・みどり・オレンジ・くろ・グレー)、文字の大きさ、かざり、シール風の白いふちなどを選びます。
  4. Wordに入れるときの大きさ(長いほうの辺が3cm・5cm・7cm)を選びます。
  5. 「Wordに貼る」または「コピーだけ」を押します。

できあがりは、次のようなスタンプです。

リボン、大きな文字、カードの3つのかたちで作った、スタンプの見本。
スタンプの見本(リボン・大きな文字・カード)

9.お気に入りとスタンプシート

★お気に入り

ふきだしやスタンプの画面の下にある「★お気に入り」を押すと、作品を取っておけます。

  • アプリ上部の「★ お気に入り」から一覧を開くと、画像を開いていなくても呼び出して、すぐにWordへ貼れます。
  • 「作りなおす」を使うと、同じ設定でふきだし・スタンプの画面が開きます。ことばだけ直したいときに便利です。
  • 直近で作ったものは、自動で30件まで残ります。

お気に入りの一覧は、次のような画面です。

お気に入りの一覧画面。作ったふきだしやスタンプが、小さな絵で並んでいる。
「★お気に入り」の一覧。作ったふきだしやスタンプを、あとから呼び出せます

★スタンプシート

一覧の画面にある「スタンプシートを つくる…」で、お気に入りや、直近で作ったスタンプを、A4用紙にまとめて並べられます。

  • 印刷も、PNG画像(300dpi)での保存もできます。
  • 列数・行数・余白・すきまを調整でき、切り取り線も入れられます。
  • ラベルシールへの印刷にも使えます。
スタンプシートをつくる画面。左でスタンプを選び、右でA4用紙の並び方の見本を確認できる。
「スタンプシートをつくる」の画面。選んだスタンプをA4用紙に並べて、印刷やPNG保存ができます。

印刷するときの注意

  • 用紙は、A4にしてください。
  • 大きさは、100%(実際のまま)にしてください。
  • 市販のラベルシールに印刷する際には、切り取り線を入れずに印刷してください。
    ⇨ 「□切り取り線を入れる」チェックボックスのチェックを OFF にします。

10.ちょっと便利な機能

  • 枠を手で直す:自動で分けた枠がキャラクターの手や髪にかかるときは、「設定」の「枠を手で直す」で、枠の位置や大きさをドラッグで直せます。直した枠は画像ごとに覚えてくれます。
  • ぜんぶ保存:シートの全コマを、番号つきのPNG画像として一括保存できます。ほかのソフトでキャラクターを1枚ずつ使いたいときに便利です。
  • キーボード操作:Ctrl + O(画像を開く)、矢印キー(となりのコマへ)、Enter(もう一度コピー)、Ctrl + S(保存)、Esc(選択をやめる)、PageUp/PageDown(前後の画像へ)が使えます。

「枠を手で直す」は、次のような画面で使います。

枠を手で直すモードの画面。マウスの下のコマのまわりに、小さな四角のつかむところが出ている。
「枠を手で直す」では、コマの枠のふちやかどをドラッグして位置や大きさを直せます

Wordの文書に入れると、次のようなイメージになります(ふきだしは絵として入ります)。

キャラクターとふきだしを入れた、プリントのイメージ。
Wordの文書に入れたイメージ(ふきだしは絵として入ります)

11.まとめ

TalkStampStudioは、「ポーズをクリック → Wordに貼る → ふきだしやスタンプを足す」という流れで、プリントや掲示物にキャラクターを手軽に登場させられるツールです。まずは、ダウンロードして、同梱の画像で、好きなポーズをクリックしてみてください。先生方の教材づくりのお役に立てればうれしいです。

12.お願いとお断り

このサイトの内容を利用される場合は、自己責任でお願いします。記載した内容(プログラムを含む)を利用した結果、利用者および第三者に損害が発生したとしても、このサイトの管理者は一切責任を負えません。予め、ご了承ください。

採点準備作業を大幅に自動化しました!

マークシートや手書き答案のデジタル採点プログラム MS_Reader V3 の採点準備作業のうち、自動化できる部分を全自動化し、実際の採点に入れるまでの時間を短縮しました。

【もくじ】

1.手書き答案を処理する際は、最後の1枚に白紙答案を準備
2.白紙答案を準備した場合の処理の流れ
3.解答欄矩形の検出プログラムも改良
4.まとめ
5.お願いとお断り

1.手書き答案を処理する際は、最後の1枚に白紙答案を準備

新しい MS_Reader V3 ではプログラム起動直後、スプラッシュ画面が表示された後に、次のメッセージが表示されるよう仕様を変更しました。

初めて採点を行う場合、採点専用画像はまだ作成していませんから、上のメッセージに対しては「いいえ」を選択することになります。ここでは「いいえ」が選択されたものとして、操作方法を説明します。続けて、次のメッセージが表示されます。

試験の形式をオプションボタンで選び、OKをクリックしてください。

ここでは「手書き答案のみを利用した試験の採点」を行うこととして説明を続けます。

OK をクリックすると、次のメッセージが表示されます。

最後の1枚は白紙答案をスキャンすることを推奨仕様としました

【最後の1枚を白紙答案とすることを推奨仕様とした理由】

手書き答案を採点する場合、解答欄矩形の検出処理にこれまでは、採点専用画像として用意した画像の先頭1枚目の画像を使用してきましたが、解答欄に解答が記入されていると、どうしても解答欄矩形を誤検出(1つの解答欄を2分割して検出する等)してしまうことがあり、出来れば解答欄矩形の検出作業には、解答の書かれていない白紙の解答用紙を使いたいとずっと考えてきました。

試験実施前に予め白紙の解答用紙をスキャンして解答欄矩形の座標を検出し、座標情報をデータ化して保存しておくことは不可能ではありませんが、それなりに手間がかかり、この採点準備作業を予め行っておくことは、一般ユーザーには難しく感じられるに違いないと考えました。

また、スキャンした画像から採点専用画像を作成する際、画像サイズを縮小した場合は、この縮小率を忘れると、これが意図しない事故の発生原因になってしまうという問題もありました(実際に、作者である自分自身が縮小率を忘れ、困ったことも・・・)。

上記メッセージに対して「はい」を選択した場合、プログラムは採点専用画像作成時に最後の1枚を別フォルダに移動し、これを解答欄矩形の座標取得用答案画像として使用するよう、プログラムを修正。同時に採点専用画像作成作業そのものを全自動化して、採点準備にかかる手間を大幅に削減しました。

【新しく生まれた構造的な問題点】

プログラムを起動して、初めて「解答用紙をスキャンする際、白紙の答案1枚を最後に追加しておく必要がある」ことがわかる点が、構造的な問題として残ったというか、今回、新しく生まれてしまいました。

2.白紙答案を準備した場合の処理の流れ

「はい」をクリックします。

「はい」を選択した場合、次のメッセージが表示されます。今回、採点専用画像の作成を自動化する新機能を追加しました。

スキャンした答案画像を保存した「フォルダ」をクリックして選択します。

「ファイル」ではなく、「フォルダ」を選択します。

画像の回転が必要な場合に、次のようなダイアログが表示されることがあります。
※ プログラム側で回転の必要性の有無を確認できた場合、このダイアログは表示されません。

指定したフォルダ内にある全画像に同じ設定が適用されます。
(解答用紙をスキャンする際、全解答用紙の向きを必ず確認してください)

変換作業が始まると、作業の進行状況は画面下部のプログレスバーに表示されます。変換先のProcDataフォルダ内に変換元と同じ名前のフォルダが作成され、変換元の画像がA3やB4サイズだった場合には、A4サイズ相当に自動的に縮小された画像が、採点用画像として連番のファイル名が付いた状態で保存されます。

無事、採点専用画像が作成されると、プログラムは解答欄矩形の座標を自動的に取得して表示します。出来れば、この部分も全自動化してしまいたい部分なのですが、現在の私の技術では、どうしてもそれが出来ません。次の図に明らかなように、現在採用している矩形検出アルゴリズムは、解答用紙の解答欄だけでなく、解答用紙に印刷された文字に外接する矩形を勝手に作成し、その座標を取得し表示してしまいます。

【検出アルゴリズムの改良前】

▶ ボタンをクリックして、必要な座標のみ解答欄座標側に移します。

ここから先は、これまで通りの使い方になります。

3.解答欄矩形の検出プログラムも改良

・・・と、ここまで来て、上の画像を眺め、あまりにも解答欄矩形の誤検出?が多いことに気がつきました。矩形検出プログラムは、解答欄矩形どころか、本来、というか、元々「枠がない」文字列の外接矩形を自分で勝手に作成し、その座標まで検出しています。

ちなみに枠の検出は、しきい値の決定には「大津の二値化(Otsu 法)」、解答欄群(ブロック)の検出にはモルフォロジー演算(膨張)+輪郭抽出(二値化後に3×3で2回膨張させ、最外周の輪郭だけを取って外接矩形にする。幅150px超などで絞り、解答欄が並ぶブロックを見つける)を用いています。さらにこうして発見した解答欄群(ブロック)毎に、レイアウト判定(解答欄群をを左右の列に振り分け、上下分割・左右連結等を判定)を行い、解答欄矩形を抽出(各ブロック内で再び二値化し、1回だけ膨張。枠の外周・内周を含む全輪郭を取り、条件で絞る)し、後処理(枠線の外周と内周のような位置の近い重複を除外し、Y座標の許容幅20pxで行にまとめ、左から右、上から下へ並べる)を行って、最終的に得られた値を解答欄矩形の座標として表示していましたが、これに以下の処理を追加し、文字列を誤って解答欄矩形として検出してしまわないようにプログラムを改良しました。

【今回追加した「真枠」の発見方法】

  • インク率判定:矩形を枠線の太さ分だけ内側に縮め、内側の黒画素の割合(0.15未満なら解答欄)で解答欄矩形であるかどうかを判定(白紙の解答用紙を用いることが大前提)。
  • 印刷インクのマスク:同じフォルダの複数の答案を二値化し、論理積(AND)で全答案に共通するインクだけを残します。これで手書き文字があっても、その部分を除外して判定できます。
  • 位置合わせ:画像の行・列方向の黒画素量の分布(射影プロファイル)の相互相関で、答案間の平行移動を推定します(±20px)。さらに膨張でわずかなずれを吸収します。

【検出アルゴリズムの改良後】

誤検出しなくなりました!

4.まとめ

これまで手動で採点用画像を準備していたことを思うと、今回の自動化処理の搭載で、必要な工数が相当数削減され、ユーザー体験の向上が図れたのではないか? と思います。ScanDataフォルダ内の任意の名称を付けたフォルダ内にスキャンした解答用紙の画像を保存して、採点用画像の自動作成機能を利用すれば、データの保存場所の知識等は一切不要で、最も重要な「デジタル採点」作業そのものに専念できます。作者である私が動作確認を行った範囲では、意図した通りに動作し、不具合は発見できませんでした。万一、バグがありましたら発見次第修正して、このブログで報告し、修正版をアップロードします。

採点専用画像の自動作成機能を追加した MS_Reader V3 Ver,3.1.0 は次のリンク先記事にあるダウンロードリンクからダウンロードできます。

5.お願いとお断り

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